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14.道

わしじゃ、アルブレヒトじゃ。

教会での凶事は、悪いことばかりでもなかったのじゃ。

それはなんとセグルドは、セシリアンウルフが住まう隠れ里の場所を、知っておったのじゃ。


数年前セグルドに同族の客が訪ねてきて、

「セシリアンウルフは、今隠れ里を作ってそこで生活をしている。

だから、戻ってこないか?」

との誘いだったそうじゃ。

セグルドは隠れ里に行き、しばらく生活をしていた。

しかし、名誉を重んじるセシリアンウルフで有りながら、その尻尾を切り落としてまで逃げ隠れした、生き汚い自分に引け目を感じ始めた。

そして、だんだんと里に居ることに耐えられなくなってしまい。

ついには教会に戻ったそうじゃ。


そんな訳で、わしらはミルドの件を説明して、教会からセグルドを案内人として借り受け、隠れ里に向かうことにした。

隠れ里までは、街道を1日。

そこから森に入って2-3日行った所にある、ということじゃ。

皆がわしのことを見る、大丈夫かなぁと目は語っておる。


それと、神父にはわしの正体はひと目でバレてしもうた。

流石は元神官戦士の冒険者、侮れぬのぅ。

ともかく、出発は明日の早朝とし、わしは神父と昔話に花を咲かせる事にするのじゃ。

クレイとリーシャとシシリーは、孤児院の方に顔を出しに行ったようじゃ。

ミルドは、わしの膝枕で眠っておる。

わしを庇おうと、頑張ってくれた、孫娘。

ミルドの頭を、やさしく撫でるのじゃった。


余談で、頭を撫でるときちょっとでも耳に触れるとピルピルッと耳を振るので、楽しくてしつこくやっておったら、手をガッと掴まれて口に持って行って、ガブッと思い切り噛まれたのじゃ。


翌朝、わしらが街の門前に行くと、皆が集合したので出発することになった。

ガラガラガラガラガラガラ・・・

「クレイよなんじゃその大八車は?」

「あっ、これ孤児院に置いてあって、借りてもいいか聞いたらイイって言うから借りてきました。さぁどうぞ」

「おまえ、どうぞってなにを・・・

わしか!もしかしてわしをそれで運ぶのか!?」

屈辱じゃ、わしは名実ともにパーティーのお荷物となったのじゃ。

大八車の上に座るわし、それをクレイが引く・・・

シュールじゃ、これ後ろ手に縛られておったら、市中引き周しで晒されておる罪人みたいじゃ。

おぉぅ愛馬シュバルツ三世よ、何故いなくなってしもうたのじゃ・・・


そんなわけで一日晒された後、街道から脇の森に入って行ったのじゃ。

大八車は帰りにも使うので、人に見つからぬよう隠しておいたのじゃ。


わしは、森のなかを軽い足取りで進むと・・・・嘘じゃ。

実はわしは今、背負子で背負われクレイの背中におる。

セグルドと交代で背負われ、ほとんど歩いてはおらぬ。


なんじゃろう、これはわし来ないで、王都で留守番してた方が良かったんじゃないじゃろか?

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