万能薬の世界 これを飲めば万病が治る?究極のクスリとは?霊薬。悪魔の薬、不老不死。
☆重要なお願い
以下の文章はあくまでも私の私的な見解や伝聞であり、科学的な効果や効能を示したものではありません。
なお以下の漢方生薬や強壮食材をあなたが、万一、服用した場合はあくまでもあなたの自己責任であり
服用の結果については私は一切の責任は負いません
古代より人間は様々な病気に悩まされてきました。
人類の発祥と共に、病気もまた、付随してきたのです。
そしてその病気とは、
なぜ罹患するのか?
どうしてむしばむのか?
どう直したらよいのか?
それらの、すべてがなぞで、ただただ、恐怖の対象でしかなかった。
それがおそらくはつい最近までの病気の歴史です。
しかしながら、人間もまた病気に、ただむしばまれるがままではなかったのです。
それが医学の発祥であり、医学の歴史です。
それは長い長い病気と人間との戦いの歴史でもあったわけです。
かってその昔、病気とは、たたり?であり、呪いであり、
魔物の憑依であり、それは人間に振りかぶった、つきもの?のようなもの、と考えられてきました。
したがってびょうきになると、呪術師が祓い清めたりして,憑き物を払い落そうとしたのです。
もう少し時代が進むと、
病気とは何らかの、人体への侵食?であるとわかってきました。
人体が何らかのものから攻撃を受けた?というわけですね。
ですからその物を排除する、抑える、和らげる、という医療行為が生まれるわけです。
その何らかのものが、病原菌であったりウイルスであったり、ストレスであったりというのがわかるのはもっとずっと後ですけどね。
さてそうした医学の歴史において
どんな病気をも、劇的に治すことができる「万能薬」「エリクシール」「秘薬」「不老不死薬」というものがどこかにあるのではないか。という
思いを誰でも持ったとしても不思議ではないでしょうね。
まあ人間の切なる妄想?と言ってしまえばそれまでですが。
今では現在の医学ではいわゆる「万能薬」というような薬物はありえないというのが定説です。
中国の古代には皇帝の命令で、遠い外国まで不老不死の霊薬を求めたというお話が伝わっていますよね。
洋の東西を問わず、古代においてはまず、薬草などの自然のものから、生活の知恵で
何々にこの薬草を飲めば効いた。この薬草を塗ったら傷が治った。などという
実体験からの試行錯誤の積み重ねで
伝承薬としての「生薬」が薬の始まりでしょうね。
そうした中から、ある種の特殊なものが、もしかしたら、万能薬なのではないか?
という位置づけがなされて、伝わったというのが、万能薬の始源でしょう。
そんな人類の見果てぬ夢の「万能薬」の歴史をざっとひも解いてみましょうか?
童話や伝説民話の世界ではこうした「万能薬」がしばしば登場します。
王様のためとか、あるいは親孝行な息子が病の母のために捜しに行くと、いうのがパターンです。
しかし、、そこに出てくる
「万能薬」とは?
若い娘の生き血とか
童子の脳みそとか
人間の生き胆とか
だいぶ物騒なもの(薬?)ばかりですよね。
でも今の医学から考えてみると全く効果なし?だったかというと、
それなりの効果があった、といっていいでしょうね。
輸血というのは、、まああ言ってみれば、、処女の生き血?でしょうし?
生き胆、、というのは、レバ刺しとかレバニラ?でしょう?
まあ当たらずといえども遠からず?
でしょうか?
もっと他のものでは
若猿の頭を黒焼きにしたもの、、というのが漢方の本にでています。
これは万病に効くそうです?これを煎じて飲むようですね。
ある種のキノコも万病薬として、古い漢方の本に出てますね。
冬虫夏草とか蝉茸などアガリスクなどのキノコですね。
これらも万病に効くそうです。
あるいは今でも愛用されているものに
朝鮮ニンジンがあります。
これも万病に効く?というわけですが
これは今の言葉でいえば、「滋養強壮薬」ですよね。
体の全体の免疫力や活性を高めてその結果病気になりにくくなる。
というお話?でしょう。
素いう系統では
薬用酒とか、栄養ドリンク、総合ビタミン剤などが今現在売られていますよね。
でもこれらは万能薬ではないですね。
これら以外の、
今でいえば滋養強壮系ではないジャンルの万病薬も古代より連綿として
作られ、使われてきました。
それが例えば、マンドラゴラであり、ニガヨモギであり、阿片であり、大麻であり、
コカイン(コカの葉)であり、
カフェイン(お茶、コーヒー)であり、麦角であり、煙草であり、お酒であり、幻覚キノコ系であり、、、
そうです、今でいえば「向精神薬」系ですね。
これらは覚醒・至福感・精神安定・やる気などに効果があり人類は古くから使ってきましたが
アヘンは古代エジプトからすでに使われていたそうです。
半面、依存性があり中毒性もあります。
いわゆる危険ドラッグ系ですね。
阿片は古くエジプト時代にもう知られて使われていましたし、
中世でもコレラに効くとか信じられて使われたようです。
特に中世の錬金術師たちはこのアヘンを、重宝して使い
阿片から抽出したモルヒネをアルコールに溶かして「チンキ剤」とすることで効果が高まると知り、
この阿片ちんきにそれぞれの錬金術師の工夫で
真珠粉を混ぜたり、じゃ香や抹香を加えたり、あるいは薬草を加えたりして
独自の阿片ちんきを作り出したのです。
中でもパラケルススの「万病薬」アゾートは有名で彼はこの阿片ちんきで
あらゆる病気を治したのです。
まあ、今から思えば、阿片ですから飲めば一時的に至福感や陶酔感が得られて
患者は苦痛が取れて、「治った」と錯覚しても仕方なかったでしょうよ。
でも阿片が切れれば、、またもと通りだったのでしょうけどね。
この阿片ちんきすごい効き目で?
人気もありつい最近まで趣向を変えて
商品名(薬品名)を変えて1930年代まで市販され続けたのです。
今現在でも医療用の医薬品として存在します。市販は禁止ですが。
18世紀にはコロダインという商品名でイギリスで大ヒットしました。、
成分はモルヒネチンキとクロロホルム、エタノールという
危険な成分のまさに、「三羽烏」でした。
これが明治日本に伝わり「コロダイン」として市販されました。
この処方は「神薬」にも使われて明治期の「神薬」には
クロロホルム、モルヒネチンキなどが含まれているものも実在しますね。
のちに、「神薬」は阿片ちんきは削除した成分に変わりましたがね。
1930年代までは
阿片ちんき、モルヒネチンキは堂々と市販されていましたから。
此れの愛用者はいっぱいいました。
なお、今現在でも南米やアフリカのある地域では
民間で、阿片ちんきや大麻チンキが、重宝な万能薬?として使われています。コリや筋肉痛けがの鎮痛薬、痛み止め、、などなどです。
大麻系のハシーシも同様の効果があります。
文学者や芸術家の愛好者も多かったといいますね。
ドクインシー
ボードレール
ランボー
キーツ
ベルレーヌ
リンカーンの妻
コールリッジ
エメイリーブラウイニング
ロセッティ
などなど
さてところで、
今現在ではいわゆる「万病薬」エリクシールはありえない。
ということが分かってますから、この手の麻薬系や幻覚系や、覚せい剤 (ヒロポン)向精神薬系や、睡眠薬系などは効き目は、一時的だということ
しかも依存性や中毒性もあるとわかってますから、
いわば「魔の薬」という分類でしょうね。
それでは今現在「万能薬」とはありえないのか?
と言われれば「ある」、と答えるしかないでしょうね。
つまり
現代の魔法の薬とは?
抗生物質
副腎皮質ホルモン剤
向精神薬
だ、、と、、
私は個人的には思ってます。
この3つのどれかを使えばとりあえず大体の病気は治って?しまうからです。
というか、、
「一時的にに劇的な効果がある。」と言い換えたほうが良いでしょう。
ただそれで根治したか?
と問われれば
ただ
一時抑えだけという実態でしょうね?
症状を劇的に抑えた。
しかし?
薬を止めればまたもっとひどくぶり返すだけ?
という恐ろしいまさに
ただ症状を抑えただけ?という
魔法の薬たちですね。
じゃあほんとにもっと本当の「万病薬」はないのか?
なくは、ないですね。
あえて断言するならば、
それは先ほども述べたようないわゆる「滋養強壮薬」系です。
栄養ドリンクとか
薬用酒、マムシ酒、
総合ビタミン剤
朝鮮ニンジンとか
ニンニク系とか
アミノ酸製剤とか
薬草系ですね。
これらは即病気を治すということはできませんが、、、
じーんわりと?
人体の活性化
体力を賦活するとか
免疫力の強化とか
ビタミン補給とか
言わゆる
滋養強壮効果で
結果的に万病にコミット❓するということでしょう。
これがまさに現代版の
万病薬
エリクシール、
秘薬
不老長寿薬
なのでしょうね?
そうではなくて中世の錬金術師が追い求めたような
エリクシール(万能薬)は
ありえないというのが現代医学での結論ですね。
でも?
将来、、もしかしたら劇的に治病できるようなエリクシールが発明されるかもしれない、
それは例えば移植医学であったり
人工臓器であったり
画期的な免疫部活剤
そういう可能性も否定はできませんよね。