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瞑想世界81
母親など真っ先に殺してやると、村瀬は言い切った。
田村が質問する。
「村瀬、貴様は世界を滅亡させて、そんなに嬉しいのか。世界に滅亡をもたらす事はイコールお前の家族をも滅びるのだぞ。それでもお前は良いのか?」
村瀬が高笑いしてから答えた。
「俺の家族など強欲に塗れ、醜く金を奪い合う、朝鮮人の誇りを忘れた馬鹿な存在でしかない。そんな家族など滅びるのが当然。笑いながら滅ぼしてやるわ。馬鹿め」
僕は反論した。
「村瀬貴様ら朝鮮人は家族の絆を何よりも大切にする民族だろう?」
「そんなのは遥か昔の話しだ。今は朝鮮人も日本人も貪欲塗れで、頭にあるのは人を蔑むエゴと金儲けしかないではないか。そして人を陥れ、なぶり殺しにすることしか考えない、快楽至上主義者には滅亡こそが相応しいのさ」
僕は強く訴えた。
「村瀬、世界を滅ぼすという事は貴様の母さんも死ぬ事に繋がるのだぞ。それでも良いのか?」
事もなげに村瀬が言い切った。
「構わない。真っ先にぶっ殺してやるわ」




