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瞑想世界79

この場所は俺の故郷だと、村瀬が言った。

村瀬が続ける。





「貴様は俺の事をひたすら朝鮮人と罵るわけだ。半分でも瞑想装置となっていれば、その罵り言葉は憎悪の自然発生となり、抑える事が出来ない。そして」





村瀬が田村を指差しおもむろに告げる。





「お前は俺を朝鮮人と罵らない。それは自分に抑制を効かせているわけだが、その我慢にも限界があり、それが爆発した時、貴様は俺と同等の破壊神となるわけだ」




田村がすかさず喚いた。





「うるさい、朝鮮人!」




村瀬が田村に対して拍手を贈りうそぶいた。




「そうだ、そうだ。それで貴様は俺と同質の瞑想装置にはならないわけだが、逆説として中途半端な瞑想装置として、俺に殺されるのが決まったわけだ。それに対して俺は賛辞を述べようではないか」




田村がやみくもに怒鳴った。





「うるさい、しのごの言わず、俺と一緒に帰るんだ、村瀬!」





村瀬が嘲笑い答えた。




「俺はこの故郷に言わば帰還したのだ。だから俺が帰る場所というのは無いではないか。違うのか?」





今度は僕が憎悪のはけ口を見出だすように怒鳴った。





「うるさい、朝鮮人!」

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