表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/270

瞑想世界75

残忍な殺戮こそが慈悲ではないかと、村瀬はうそぶいた。

闘うそぶりは一切見せず、せせら笑ってから村瀬が言った。





「貴様らは馬鹿だ。破壊神たる俺があんな腐ったはしため食うわけが無いではないか。口が腐るわ」





僕は怒り心頭に怒鳴った。





「朝鮮人、薄汚い貴様は瞑想装置になって、全てを破壊するつもりなのか?!」





村瀬が頷いた。





「そうだ。建設という概念は破壊という言葉が支えているからな。破壊こそが建設そのものならば、それを施すのが人間の文明への、最大級の慈悲、慈しみではないか。違うのか?」





田村がおもむろに言った。





「村瀬、貴様は破壊神なのだな?」




村瀬が嬉しそうに頷き言った。





「そうだ。殺して殺して殺しまくり、殺戮の限りを尽くす、その闘争本能こそが俺の慈悲だ」




田村の制止をかい潜るように、僕は一歩にじり寄り喚いた。





「絶対の死の訪れなど、断じて慈悲ではない。単なる無慈悲な殺戮だ!」





村瀬が悪魔のごとく嘲笑い言った。





「快楽だけを貪る醜悪な人間存在には絶対の死こそが相応しいのだ。それを与えるのが、破壊神たる俺の慈悲ではないか。違うのか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ