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瞑想世界74
残忍な殺戮こそが人間らしい愛ではないかと、村瀬は言った。
僕は怒鳴った。
「成実ちゃんは、お前に食われてどうなったのだ?!」
村瀬が冷笑し言った。
「俺と一体化し永遠の瞑想装置になったのさ」
田村が先走る僕を押さえつつ言った。
「成実ちゃんの魂を食ったのか?」
村瀬が嬉しそうに微笑み言った。
「せうだ。食う事の快楽こそがエロスの究極の姿ではないか。残忍に食ってやるのが、究極の愛ではないか」
僕は喚いた。
「そんなの愛では無い。単なる殺戮、破壊だ!」
村瀬がうそぶいた。
「殺戮の愉悦こそが愛ではないか。それ以外何があるのだ?」
「うるさい、朝鮮人、死ね!」




