表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/270

瞑想世界66

村瀬さん、私を犯してと、成実ちゃんが言った。

真っ直ぐ成実ちゃんに向かってタックルをかました僕に、成実ちゃんが身をかわし、前蹴りを入れて来た。





その瞬間、僕は暗黒にほうり出された。





暗黒そのものの塊となって無限大に落下して行く恐怖に、僕は絶叫を上げた。





その絶叫が暗黒に一条の光を造った。





絶叫するその声がまさぐるように手探りをして、光を手繰り寄せる。




光は右回転するりんごのチャクラで、僕の絶叫は初恋の切なさにかき消されていく。





そして落下が収まり、僕は右回転するりんごのチャクラになって、暗黒を漂い、りんごのチャクラの光が暗黒を満たして行き、僕は目を覚ました。





目の前にいる成実ちゃんが残忍な笑みを漏らし、言った。





「村瀬さん、私を犯して?」





僕は咄嗟にかぶりを振り答えた。





「成実ちゃん、俺は村瀬ではないぞ?!」






成実ちゃんが僕を凝視し、涎を垂らして白目を剥き、もう一度言った。





「村瀬さん、私を犯して?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ