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瞑想世界60

全的な絶対死を意味するだろうと、田村は言った。

僕は言った。





「そう考えれば、人間はこの星で死んでも、多次元宇宙をかい潜り、他の星で同時に生まれ変わるという事か?」





田村が愉快そうに微笑み答えた。





「そうだな。肉体が単数としての複数あるならば、多次元宇宙の中では生まれ変わりが常識となり、通常考えられている死んだら終わりの概念は完全に無効なものとなるわけだ」





僕は頷き、言った。





「死の概念の無効化は決めつけの宗教概念と異なり、豊饒たる可能性論としては、喜びに満ちたものだな。しかし…」





田村が訝った。





「しかし、何だ?」





「絶対の死とは、その死の無効化を消し去るものなのか?」





田村がおもむろに頷いた。





「そうだ。多次元宇宙に単数としての複数ある魂の、全的な絶対死を意味するだろう」

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