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瞑想世界48

俺は田村だ。助けてくれと、田村が?言った。

歩いている僕の脳裡に、不意に田村の声がよぎった。





「俺はプールの中で倒れている。助けてくれ」




僕はその声に対して、出来ない筈の通信瞑想で応えた。





「田村、お前は通信瞑想は出来ない筈じゃないか?」





田村が応える。





「いや、俺もお前と同じように、半分瞑想装置になっているんだ。だから支障なく通信瞑想は出来るのだ」





僕は訝り応えた。





「ちょっと待ってくれ、田村。お前が瞑想装置になっているのならば、プールの中で倒れ、自力で出れないのはおかしいではないか?」





田村が応えた。





「だから俺はお前と同じように半分瞑想装置になったんだ。信じてくれ」





躊躇いの後、僕は拒絶した。





「いや、話がちぐはぐ過ぎる。お前は田村なんかじゃない。誰だ?!」





田村がくぐもった声で応えた。






「俺は田村だ。お願いだから、助けてくれ…」



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