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瞑想世界43

僕は自分の狂気を忌み嫌い、叫んだ。

僕は田村に尋ねた。





「田村、お前が村瀬だから俺は狂って瞑想装置になるのか?」






田村が答える。





「違う俺は村瀬としての成実ちゃんなんだ。だからお前は狂ったりはしないのさ」





目に涙を浮かべ、僕は懇願した。





「田村、俺はお前と殺し合う事なんて嫌だ。助けてくれ、田村、お願いだ?」





田村が答えた。





「大丈夫だ。プールを探し、赤いパラソルを開けばお前は狂ったりはしない。心配するな」





僕はもう一度田村に哀願した。





「田村、俺は狂いたくない、田村?」





一回転した田村が村瀬になり、パンチを繰り出して来た。





殴られ、倒れ込んだ僕は、そのままの勢いで絶叫した。





「朝鮮人!」





すると村瀬が田村に分離して行き、二人の人間になり、叫んだ。





「赤いパラソルは朝鮮人ではない。馬鹿にするな!」





僕は僕自身の狂気を忌み嫌い、もう一度叫んだ。





「村瀬、田村を帰せ!」

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