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瞑想世界40

矛盾した時空間を凝視するように僕は曇った空を見上げ、頷いた。

りんごの右回転するチャクラが恐怖の時計を止め、岩場に激突するその瞬間を停止凍結させ、それが痛みの叫び声を逆に時間連続させて、死のジャンプ自体を縮小凍結させ、透明なパイプをするりと潜るように、僕は何の抵抗もなく、異なる世界に降り立った。





先に降り立っていた田村が言う。






「状況は変わらないな。直ぐに身体が重苦しくなって来た」





田村の言葉が惹起になるように、僕も身体がだるくなり、頭が痛くなって行くのを感じた。




田村が言う。





「方向感覚が失せて行くからな。逆に林道に入り、迷子になっていれば村瀬や成実ちゃんに会えると思うんだ」






矛盾した時空間を凝視するように、僕は曇った空を見上げてから、頷いた。

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