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瞑想世界4
僕は実家に連絡を入れた。
自宅に帰り、僕は実家に連絡を入れた。
出たのは母だ。
いつものように、心配性の母が小言を言う。
「何、こんな遅い時間に電話かけて来て。あんたお酒飲んだの?」
図星なので、僕は笑い言い訳をした。
「いいじゃないか、母さん。俺だってストレスは貯まるのだし。酒位飲むさ」
母が笑い言った。
「あんたはストレスをわざわざ自己製造して、かこつけてはお酒ばかり飲んでいるじゃない。若いからってそんな事ばかりしていたら、身体壊すからね。御飯はちゃんと食べているの。学校には行っているの。どうなの?」
僕は苦笑いを浮かべつつ答えた。
「ああ、ちゃんと学校には行っているし、御飯も食べているから心配しないでよ。母さん」
「煙草の量は増えていないの?」
僕は内心ぎくりとしつつも、平静を装い、答えた。
「大丈夫だよ。母さん、心配しないでよ」
「無茶はしないでよ。それだけが母さん心配でならないのよ?」
僕は滲む涙を堪えつつ言った。
「心配無いよ。母さん、俺はちゃんとやっているから」