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瞑想世界266

究極の存在たる瞑想装置の何たるかを、見極めたいと願っていると、田村は言った。

田村が言った。





「在るがままの厳然たる事実は俺達がそれぞれ自己崩壊せず、こうやって通信瞑想をやり、語り合っている事実であり、俺達は在るが無いという心だけの存在、形而上的な魂という存在となって語り合っている事実だと思う」




その意見に僕が続く。




「そして俺達三人は魂的存在である事を相互確認し合い、自分達が異相で経験した事を未熟な人間尺度ではあるが持ちより、大宇宙の神秘について語り合い、未熟ながらもこれからの方向性を話し合う段階にいる事は間違いない事実だと思うんだ」




成美ちゃんが言った。




「そんな中で三人共、心的存在としてのこれからの在り方はどうあるべきかを語り合い、それぞれの存在証明がどうあるべきか、その方向性を模索している事は間違いない事実だと私も思います」




田村が言う。





「カオスの坩堝に立ちはだかるリスクをどう回避するべきかという魂の経験値に根差したリスクを回避するディスカッションは究めて有意義なものだと俺は思う」





田村の意見に僕は言葉を添えた。





「俺はここが全く現実世界と同じだと感じてはいるが、実際問題腹は減らないし、生理的な欲求は無いし、こうやって通信瞑想を行っている以上、自分が人間存在でない事は明瞭に認識しており、それは明らかな実存だと思う。この在り方に一早く慣れ、より良い方向性を模索しなければならないのは、急務だと思う」




成美ちゃんが言った。





「とにかく私は人間存在の心と言うか意識を持ち合わせながら、この状態を維持して、持ち寄ったリスクハラスメントを経験値に基づいて出来るだけ回避しながら、無情で人間尺度では計り知れない、村瀬さんたる瞑想装置に出来るだけ寄り添って行きたいというのが、私自身の願いと言うか方向性なわけです。二人はどうですか?」




田村が言った。





「俺は自分が瞑想装置に変化を遂げるというのならば、一人の瞑想者として、より哲学的に客観的に己を凝視し、宇宙の神秘を究明考察して、究極の存在たる瞑想装置の何たるかを見極めたいと思っている」

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