表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
263/270

瞑想世界263

僕はアガティスの石ころについて成美ちゃんに尋ねた。

成美ちゃんが言った。




「自分の中に流れている朝鮮人の熱過ぎる血が朝鮮人差別を呼び込んでいるのだ。だからこそ必要以上に日本人に敵対意識と言うか恨みを抱き、逆差別するからこそ、益々朝鮮人に対する差別に拍車がかかるんだと、村瀬さんは言って、自分の中に流れている朝鮮人の血を殊更に忌み嫌っていましたね」




僕は言った。





「そんな苦悩が村瀬を狂わせていたのだな」





成美ちゃんが答えた。





「朝鮮人の血が俺を狂わせているのだ。それは俺を棄てた親と同じ血なんだと村瀬さんは言って、苦しんでいましたね」





田村が言った。





「村瀬は日本人に対する恨みよりも、自分の親に対する恨みが強かったのだろうな…」





成美ちゃんが答えた。




「それは絶対にあると思います。そして自分が親なき子で、朝鮮人である事に村瀬さんはひたすら病み自殺さえ考えていたと思うのです」





ここで僕は改まった口調で成美ちゃんに尋ねた。





「村瀬はアガティスの石ころについて成美ちゃんに何か言っていなかったかな?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ