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瞑想世界253

そうですと、成美ちゃんが答えた。

僕は訝り、疑問符を投げ掛けた。





「ちょっと待ってくれ。田村、お前はこの世を魔境そのものだと言ったよな。ならばこの世はカオスの坩堝の範疇に入り、瞑想装置に破壊されて然るべきものと言う事になるじゃないか?」





田村が黙考する間を置いてから答えた。





「理屈ではそうなるな。だから半分瞑想装置たるお前は、本能的にこの世を滅ぼしたという理屈になるしな」





僕は怒りを押し殺しつつ言った。





「ならば瞑想装置は人間存在にとっては敵、悪魔ではないか!」






成美ちゃんが口を添える。





「私もその言葉は頷けます。私は懸命に村瀬さんを愛し、求めたのに、村瀬さんはそんな私さえも魔境の一部と捉らえ容赦なく破壊したのだから」





田村が言った。





「でも成美ちゃんは破壊され、無になっても村瀬たる瞑想装置に寄り添っていたいのだろう?」





成美ちゃんが答えた。




「そうです」

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