表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/270

瞑想世界25

皆共倒れになる可能性があるぞと、田村が言った。

それだけ言って村瀬が脱兎のごとく林道を逆戻りして行き、飛び込むように雑木林に紛れ込んでしまった。





「追うか?!」





僕の質問に田村が迅速に答える。





「いやあれは村瀬では無い。無駄だ。それよりも吊橋に戻って、とりあえず生還し、お前の石ころを探すべく、態勢を立て直そう」





僕は目くじらを立てて言った。





「成実ちゃんはどうするんだ?!」





田村が渋面を作り、答える。





「俺達が生還する事が先決だ。成実ちゃんは放置しよう」





田村の意見を僕は強く否定した。





「この状況の中、村瀬は成実ちゃんを獲物としてしか捉らえない。ならば成実ちゃんが殺される前に救出するしか無いじゃないか?!」





田村がおもむろに言う。





「そんな事したら、皆共倒れになる可能性があるぞ」





僕は断固言い切った。




「幸い成実ちゃんは吊橋の方に逃げて行った。ならばその成実ちゃんを追って救出するしか無い!」





田村が一度深呼吸してから頷いた。





「分かった」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ