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瞑想世界240

瞑想の方法論を持ち寄り、対話を進めようと僕は言った。

電車に乗りつつ、僕は成美ちゃんとの対話を続行する。





僕は息を吐きだし、笑みを浮かべ言った。





「こんな日常風景に触れてどうやら俺も落ち着いて来たよ。まだまだ俺も人間への執着を棄て切れず、未熟なんだな。ところでパラレルワールド論と言うか、多次元宇宙の生成、及び消滅という人間存在から掛け離れた論理展開ではなく、人間尺度の瞑想に於ける厳密性と言うか死生観という尺度、観点から話しを進めてくれないか。俺も未完成な瞑想装置。成美ちゃんも未完成な瞑想装置ならば、その哲学命題は、同じく未完成な田村をも引っくるめて、対話を詰め、論を明確にして、帰結させて行くしか方法は無いと思う」





成美ちゃんが答える。




「より直接的にシンプルに話しを進めるという事ね?」





僕は答えた。





「一人の瞑想をする人間存在として、その方法論を対話に依って煮詰めて行けば、瞑想装置の何たるかを頂点にしての話しが解明されて行くと、俺は思うんだ」





成美ちゃんではなく田村が応えた。





「同感だ。俺もそう思う」





田村のその言葉受けて、成美ちゃんがまとめた。





「では未完成な者同士、人間尺度で瞑想の方法論を持ち寄り、対話を進めて行きましょう」


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