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瞑想世界226

田村にも浮いた噂は無い。

田村に眼を転じると。




残念ながら田村にも浮いた噂は無い。





田村は酒が好きで、神秘業をものしているから、そういった話題になると俄然張り切り、独壇場となる。





ただ田村は行者であり、特定の宗教を代弁するメッセンジャーでは無かったので、終末理論などをひけらかす論者ではけして無かった。




人類は確かに幾多もの過ちを冒して来た。





その残忍な行為は人間尺度の価値観から鑑みると、当然天罰が当たってもおかしくはないだろう。





だが瞑想装置に人間尺度の感情論は通用しない。





罰を当てるという意識すら無いに違いない。






問題は村瀬の呪いなのだ。





村瀬の呪いは明らかに人類に向けられているものなのだが、瞑想装置は人間存在ではないのならば、村瀬の呪いのメモリー回路を受け入れ、言う通りに動くのかと問えば、疑問符が湧く。





瞑想装置が村瀬の言いなりならば、人類滅亡を阻止しようとしている僕らはとっくに抹殺されているに違いないのだ。





だが成美ちゃんを初め僕らは生きている。





その点に関しても謎は深まるばかりだ。




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