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瞑想世界216

己の存在が実存であるかどうかを調べる手立ては無い状況。

僕は自分の手の平を見詰める。





何も信じられぬ状況の中、それが実存であるかどうかを、調べる手立ては無い。





そして絶対死を恐れる自分は確かにいる。





絶対死を避ける為にも敵たる田村は殺さなければならない。




瀕死の田村は死んだが、殺した田村は生きていて、己を殺しに掛かっている状況。





今、その状況を分析しても何も解答は得られないのだ。





ただ訪れる絶対死を回避する為には、敵たる田村を殺さなければばならない。





選択肢はそれしか無いのだ。





しかし、この状況の意味はと、息を吐き出し、自分に問い掛けるが、解答は無い。





とにかく敵たる田村を倒し、生き抜く事だけに集中しようと僕は考えた。

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