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瞑想世界212

闘うべく僕は雄叫びを上げた。

成美ちゃんへの継続した呼び掛けが続く中、僕は又身体ごとカオスの坩堝にほうり込まれた。





海浜公園の中、僕は瀕死の田村を背負って、坂を登っている。






その光景を客観的に凝視、観察している僕が通信瞑想を駆使して、戸惑いを顕にしつつ田村に問い掛ける。






「これは騙し絵なのか?」





田村の答えは無い。





一陣の風が吹き、田村をおんぶしている僕が瞼を閉ざし、見開いた瞬間、もう一人の田村が現れた。





その田村が叫んだ。





「死ね!」





咄嗟に僕は感じた。





おんぶしている田村を、現れた田村から護らないと、田村が絶対死すると。






何故そんな直感が閃いたのは分からないが、僕のその直感を見透かすように、眼の前に現れた田村が、僕がおんぶしている田村に狙いをつけた。





庇い、防御するべく僕はおんぶしている田村を下ろした。






悪鬼のような形相をしているもう一人の田村が、裂帛の気合いを込め、倒れている田村目掛けて前蹴りを繰り出した。





僕は自分の足にその蹴りをぶつけ防ぎ、あらん限りの声で雄叫びを上げた。

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