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瞑想世界186

やはり成美ちゃんの情けが突破口になると、田村は言った。

僕は言った。





「不可視の呪いを集約した、単数としての複数エネルギーが滅びを招くわけか。しかし瞑想装置の完成体になるには、朝鮮人差別のような苛烈な呪いの量が必要なのか。だから俺達は瞑想装置になれないのか?」





田村が頷き言った。





「多分な。但し…」





僕は眉をひそめ田村に催促した。





「但し何だ?」





田村が言った。





「但し瞑想装置に成り切っていない成美ちゃんが突破口になる事は間違いないと俺は思っているんだ」





「その根拠は何だ?」





田村が答えた。





「俺達は呪いの量も少なく、愚かな人間で瞑想装置に成り切れていない。そして成美ちゃんも瞑想装置に成り切れていないからこそ、お前の母親を殺し切れなかったじゃないか」





僕は言った。





「その情けが突破口になるのか?」





「そうだ。これは何度も言っている項目だが、成美ちゃんの情けが糸口になるんだ。それを信じて俺達は呼び掛けを続けるしか道は無いんだ」

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