表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
170/270

瞑想世界170

不条理な相関図が限りなく美しいのですと、成美ちゃんが言った。

成美ちゃんが言う。





「特に村瀬さんは、朝鮮人差別が昇華された燃え上がるような破壊は美の極致と呼べるわ」





すかさず田村が反論する。





「それも比較論の範疇だろう。朝鮮人差別が破壊を相対的に増大させるのだから、それは憎悪の増大であり、比較論に成り得ているではないか?」





成美ちゃんが否定する。





「単一の時空間での永劫性を持った差別意識は憎悪に変換されず、永劫性に昇華され、複数としての単数時空間の中で、美しい破壊を生むのです。それはそれぞれが相関関係を度外視したところに、純粋に単数としての複数として機能し、それ故に、比較論を排除したその破壊性は美しく燃え盛るのです」





田村が言う。





「破壊から、対比としての悲惨さが抜ければ、それは純粋な破壊という行為であり、美しいという論法か?」





成美ちゃんが頷いた。




「そうです。悲惨という概念を無化した破壊の為の破壊は限りなく美しいのです」







田村が否定する。





「だが対比という概念が無ければ、破壊の後の無化された、無の増殖から派生する創成は有り得ないではないか?」





成美ちゃんが言う。





「いえ、複数としての単数単一永劫性世界では、単一性故に矛盾しての相関関係が生まれ、一元論としての破壊が、無関係な一元論としての創成を生むのです」




田村が言った。





「それば無関係としての相矛盾した関係の相関図か?」





成美ちゃんが頷いた。




「そうです。その矛盾、不条理が真理であり果てしなく美しいのです」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ