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瞑想世界169

比較対象にならない破壊性は美しい?

成美ちゃんが続ける。




「そう言った人間尺度の比較論や差別化から逸脱した存在が瞑想装置なのです。だから瞑想装置の破壊は純粋に美しいのです」




田村が反論する。





「対比があっての価値観ではないか。対比なくして物事に価値は見出だせやしない」




成美ちゃんが否定する。





「時空間のしばりに拘束された人間存在に絶対の価値観などはありません。絶対でないものを対比、比較、差別化する事は愚か過ぎます」




田村が言う。





「しかし、その愚かな比較論に則って、お前は瞑想装置の破壊を美しいと言っているのだろう?」



成美ちゃんが否定する。





「いえ、瞑想装置の破壊は無という概念からも逸脱した永劫性があるからこそ、純粋に美しいのです」





田村が尋ねる。





「ならば、瞑想装置の永劫なる構成要素とは何なのだ?」





成美ちゃんが答える。




「単一で比較出来ない、時空間のしばりから抜けた純粋な永劫性です」





田村が言う。






「それが複数としての単数を旨とする存在ならば、比較論は成り立つではないか?」





成美ちゃんが言い切る。





「いえ、単数としての複数存在たる瞑想装置は、時空間のしばりから逸脱している単一性故に、比較対象にはならないのです。だからその破壊性は純粋に美しいのです」

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