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瞑想世界164

無の増殖という自己愛?

田村が言う。





「異相に在っては、破壊し、無を増殖して、それに愛を見出だす行いに喜びを成せという事か?」




成美ちゃんが答える。




「そこにも絶対の決まり、法則性はないのよ。全て相対的なものであり、この世界にあるのは自由でもあるの。ただ楽に生きる為には残忍性を持つ事が肝心だという程度の事かしら」





僕は口を挟んだ。





「攻撃性、残忍性に生きる希望を見出だせという事か?」





成美ちゃんが頷いた。




「それが孤高としての真の強さに繋がるのよ」





田村が言った。





「それが神の強さなのか?」





成美ちゃんが頷き言った。





「そうね。人間存在の古臭い絆尊重から逸脱したプライドね」




田村が反論する。





「でもお前だって、村瀬の残忍さと絆を強めたがっているではないか?」





成美ちゃんが答える。




「私は無そのものとなり、村瀬さんの無の増殖を凝視していたいの。それは無の増殖としての私自身への自己愛だから、村瀬さんに対する依存や絆は失せているのよ」

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