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瞑想世界163

新たなる愛の創成?

成美ちゃんが続ける。




「既製の概念の無化、破壊こそが、新たなる概念の創成となるならば、その破壊は正に創成の為の愛であり、無の増殖としての無差別な破壊は慈悲として在るがままに在るという愛の増殖と呼べるものだと私は思います」





田村が言う。





「破壊としての無の増殖が、絆に依存しない新たなる愛の創成となる論法か?」




成美ちゃんが答える。




「そうです」





田村が反論する。




「だが複数としての単数世界にも相関的な絆の臭いはするではないか?」





成美ちゃんが否定した。





「いえ、それはありません。単数も複数も無機質な意味での相関関係はありますが、人間存在から類推する感情や感覚の入り込む余地はなく、そこに依存性はなく、個体としての無機質な無として純粋に捉らえる事は可能だと私は思います」




「愛という概念から、言わば人間存在の泥臭い絆や感情感覚を抜けということなのか。それが慈悲という概念に到達する事を言いたいのか?」





成美ちゃんが答える。




「無が有を創造する為には膨大なる無の増殖が必要なわけです。だから古くなった有を破壊する残忍性は愛であると私は言いたいのです」

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