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瞑想世界145

絆を求める脆弱な人間の美しさ?

村瀬に比して、脆弱な力ではあるが、無差別な位相転移を何とか防ぎながら、僕と田村は成美ちゃんを求めて、海浜公園の中をさ迷う。




僕と田村は瞑想装置の完成体では無いのだ。




孤独や不安を嫌い、絆を分かち合って生きる人間なのだ。




その絆を絶たれたら、喪失感に悲しみに暮れ、心を病んでしまう愚かな存在としての人間なのだ。




成美ちゃんを失った喪失感を共有しつつ、悲しみに暮れながら、僕ら二人はさ迷う。




田村が言う。





「俺達が奴を追わない限り、村瀬は俺達を襲っては来ないようだな。争いが村瀬との絆の再確認ならば、それはそれで悲しいが絆には変わりないという事か?」




僕は答える。





「つまり村瀬は消息は断っていないからな。成美ちゃんとは違って」




田村がおもむろに頷き、提案した。





「通信瞑想に頼らず、ジャンプして生還し、成美ちゃんを捜そう?」





僕は目に浮かんだ涙を拭い頷いた。





「分かった。そうしよう」

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