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瞑想世界141

村瀬を油断させる戦術かと、田村が言った。

盗聴されているのを覚悟で、僕は田村に通信瞑想を仕掛けた。





田村が応じる。





「整理はついたか?」





「ああ、なんとかな。と言うか、村瀬との勝負は負けが続いて、見る影なく、村瀬に弄ばれている状態が続いていると思うんだ」




田村が答える。





「それは仕方ない。力の差が歴然としているからな」





僕は自分の考えを忌憚なく述べ立てる。





「この通信瞑想のやり取りも村瀬はたやすく盗聴傍受は出来ると思うのだが、村瀬は力の差が歴然としている分、油断して盗聴はしていないと俺は思うんだ」




田村が答える。





「村瀬は俺達を侮っている分油断はしているから、その読みは遠からず当たっていると思う」





田村の意見を僕は補足した。




「村瀬攻略はその油断を突くしかないと思うんだ」





「と言うと?」





「俺達は我を見失わないように、友情や愛を軸に村瀬攻略を行っている分、瞑想装置としての力の差は歴然としていると思うんだ。だが逆に言えば、愛と友情を謳い上げている分、力を着実に伸ばしているのも事実で、その愛や友情を無視している分、村瀬に欠如分が出て、油断は大きくなり、隙が出来ると俺は思うんだ」




田村が答える。





「負けを取り込みながら、村瀬をもっと油断させる戦術か?」





僕は答えた。





「そうだ」

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