表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
139/270

瞑想世界139

自己崩壊してしまうぞと、田村は言った。

僕は再度尋ねた。





「ならば尋ねる。お前が田村である証明を、幼い頃の記憶を披露してみてくれ」





田村が答える。





「俺は幼い頃、たんぼの水面を見詰めていて、無性に飛び込みたくなり、飛び込み、出れなくなった記憶がある」





僕は反論した。





「しかし、そんなメモリー回路の細部に渡って、村瀬は通信瞑想を駆使して読み取るのだろう。違うのか?」





田村が答えた。





「いや、それは無理だ。そこまで他人に対する細部に渡る通信瞑想は知覚不能だろう。と言うか、こんなアイデンティティーの発露を信用出来なくなった、お前の猜疑心を除去しないと、お前は孤独と不安にかられ、自己崩壊してしまうぞ。それこそ村瀬の思う壷ではないか?」






僕は頷き言った。





「分かった。少し己の心を整理してみる。考える間をくれないか?」





田村が言った。





「分かった。村瀬に妨害されないように、常に青いビー玉想起してくれ」





僕は答えた。





「分かった」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ