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瞑想世界135

田村としての村瀬が貴様など死ねと言った。

象が完全に破壊され尽くした後、村瀬の気配は消えてなくなった。






僕は真っ白になった喪失感の中で田村に尋ねた。




「村瀬は俺の心にも入り、俺の過去に受けた心の傷をも攻撃出来るのか?」





田村が答えた。





「通信瞑想が出来るからな。そんなのは容易いだろう」





通信瞑想を駆使して僕は言う。





「俺の心を破壊すれば、俺は瞑想装置の完全体になってしまうではないか。それは村瀬にしてみれば、デメリットばかりがあり、メリットは無いではないか?」





田村が答える。





「逆に破壊されてお前 の心が脆弱な人間に戻り、通常の死を迎える可能性もあるからな。村瀬の狙いはそこにあるのかもしれないしな?」





僕は相槌を打ち言った。





「その手が有ったか?」




田村が続ける。





「何でもありの世界なんだ。逆にお前が村瀬の心を食い破る位の勢いで行かないとな」




僕は訝り、言った。





「待ってくれ。それが出来るという事は、俺が人間の心を失い、残忍な瞑想装置になった証ではないか?」





田村としての村瀬が嘲けるように笑い、言った。





「貴様など死ね!」

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