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瞑想世界134

象の喪失感に僕は泣き叫んだ。

「村瀬、止めろ!」





罵る僕に村瀬が一点集中攻撃を仕掛けて来た。





火の化身から僕は幼い頃になくした象の玩具に変身して行った。





喪失した痛みが、象を少しずつ破壊して行く。





自分の喪失感が、象を破壊して行くのを、僕は歎き悲しむのだが、自分の破壊行為を止める事は、自分の喪失感故に出来ない。





そのジレンマが募り、僕の喪失感は募るばかりだ。




穿たれたように象に風穴が開いて行く。





その風穴を開けるのは喪失感に彩られた光の刃物だ。





光の束が幾重にも重なり、象に風穴を開け、象が見る影もなく破壊されて行く。




象の僕は泣きながら喚いた。




「村瀬、止めろ!」





村瀬の笑い声が光の束を揺らした。





僕はその痛みに悲痛な声を上げた。





「朝鮮人、止めろ!」

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