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瞑想世界133
魔女?達が焼かれて行く。
篝火が見える。
十字架に張り付けられた魔女達の群れ。
生きたまま業火に焼かれる焚き刑の現場。
司祭の格好をしている村瀬が残忍な笑みを湛え、薪に火を点けよの号令をかけようとしている。
僕と田村は薪になり、死刑執行人の村瀬に抗議する。
僕は喚いた。
「朝鮮人、止めろ!」
引き続き田村も怒鳴る。
「村瀬、止めろ!」
村瀬が焼けと言い、手を下ろした。
薪に次々と火が点けられて行く。
僕は業火となって異端審問で言い掛かりをつけられ、魔女呼ばわりされた女性を焼いて行く。
人肉が焼ける臭いが立ち込める。
業火の僕は泣きながら、火を弱めようとするが、どうする事も出来ない。
もがき、咳込んで、苦悶の表情を浮かべ、悲痛な悲鳴を上げながら絶命して行く中世ヨーロッパの女性達。
田村も僕と同じ惨状の中、司祭たる村瀬に怒鳴った。
「村瀬、止めろ!」




