男子部屋。
※←がついてるのは、あとがきで、説明してあります。꒰*´∀`*꒱
……ってか、この展開なに?
本物のお化けが出たぁ?ホラーの話じゃあるまいし。普通だったらもっとラブな展開になるんじゃないの?
消灯時間が過ぎた10時。布団の中で、何故か私はお化けに苛立っていた。
普通、女子なら「怖くて眠れないよ」とか、「お化けが怖いから、一緒にいて?」とか言ってるはずなのに、私は
「お化けのせいで、皆に迷惑かけたし、ラブな展開ないし、最悪!」
と布団の中でブツブツ言ってた。
「いろは!起きて起きて!!」
布団からでると、女子達がやたら騒いでた。
髪を整えたり、良い匂いのするスプレーをしたり…などなど、これから出かけるかのようになっていた。
「ど、どうしたの?」
うまく状況が理解できなくて、しどろもどろになっていた私に、テンションが上がっている華奈愛が答えた。
「これから、男子の部屋に行くんだよ!」
「え…?」
「『え?』って…笑。男子の部屋に行くのよ?」
紅葉が私の後ろに立って言った。紅葉が来たのを見て、華奈愛は嫌そうな顔をして去って行った。
「なんなの。あいつ。あからさまに嫌そうな顔して。」
「んね。…でも、私は紅葉が羨ましいよ。」
「なんで??私のどこがいいのよ」
「…華奈愛に嫌われてるから。笑」
「※あーね。そゆこと。」
紅葉は、納得したように頷いた。
嘘。
本当は、違う理由。
健太の好きな人になってる。
それが羨ましくて仕方ない。
「いろは!早く!行くよ!」
※あーね。
「あーなるほどね。」
という意味。