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友達1

その日から、ホワイトさんを名前で呼ぶようになった。

メグと友達付き合いをする事にしてしまったのだけれど、正直友達でいられる冷静さなんて、今の俺には無かった。

毎週1日、メグの休日に会う事になったのだが、まずジョーを紹介して一緒に会う事に決めた。

何よりも、彼は誰とでもすぐに仲良くなれる奴だから、メグのためになるって分かってたんだ。

俺は、そんなジョーを誇りに思っている。

でも万一…本当に万が一、ジョーにメグを取られるか心配になった俺は、密かにメグの事を彼女だと言っておいた。

それはもう、ジョーはアゴが外れそうなくらい、口をあんぐり開けて驚いたよ。

しかしメグにはバレてはいけないので、もうドキドキで。

そんな話にならないように、必死で気を遣ったり、ごまかしたり…。

「お前達の仲はサッパリし過ぎてないか?」

1ヶ月経つ頃には、ジョーにそんな事を言われてしまった。

やっぱり、俺が挙動不審なのに気づいているようだ。バレるのは時間の問題かも…。

本当に俺とメグは友達に過ぎない関係だった。二人きりで会う事も全く無かった。

今日もジョーと一緒に、メグと会う。

待ち合わせの喫茶店へ向かう。照明の落とされた通路の壁に瞬くイルミネーション。

来年はどんな年になるだろう。ついそんな事を考えてしまう。

テストに失敗してしまったけれど、来年は進級できるんだろうか…。

補習の予定でびっちり埋まってしまった冬休みは、明日に迫っていた。


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