十八話 聖職者に、勤務時間という概念はあるか
紅鷲隊の駐屯地に“見える板”を一枚置いてきてから、数日。
労務局の午前は、いつもどおり紙とインクと、ほどほどのため息でできていた。
「――王城侍女棟、三週目の夜勤回数報告です」
ミーナが新しい紙束をそっと置く。
「“連続夜勤三晩以上:ゼロ”“夜勤明けの倒れ込み:ゼロ”。
“寝落ちしかけた子を他の子が起こして部屋に連れ帰った件:一件”」
「最後、なんで項目増えてるの」
「“いい風景でした”ってセリーヌさんのコメント付きです」
紙をめくると、小さな走り書きがある。
『――王女様の寝顔を見つめながら眠りかけてた子を、別の子が引きはがしてました。
“倒れる前に線を引く”って、こういうのも含まれますよね?』
「含まれますね」
思わず笑ってしまう。
砦も、王城も、地下も、傭兵団も。
どこも、“完璧”にはほど遠いが、“倒れる前に誰かが気づく”風景は、少しずつ増えてきた。
(……ここまでは、“剣と槍の世界”だ)
兵士、傭兵、侍女、暗部。
俺が今まで見てきたのは、そういう“戦場や戦場の周りで働いている人たち”の当直表だった。
そこに――
「レオンさん」
ヨアナが、いつにも増して微妙な顔で一通の書状を持ってきた。
「これが……“どう扱うべきか分からない案件”です」
「また増えたのか、“どう扱うべきか分からない”」
封蝋には、見慣れない紋章が押されていた。
剣でも盾でも鷲でもない。
一本の杖と、花弁の輪。
「……主神教会、本庁」
「はい。“王都大聖堂より、労務局殿に助言を乞う”」
ヨアナは、どこか疲れた笑みを浮かべる。
「“祈りと奉仕は労働にあらず”と主張されてはいるのですが、“倒れる神官が増えました”とも書いてあって」
「はい出ました、“これは労働ではない”理論」
ミーナが、机越しにひょいっと顔を出す。
「“修行”“奉仕”“お役目”“情熱”――呼び方はいろいろありますけど、中身が“長時間働いてる”なら、だいたい労働ですよね」
「身も蓋もない言い方をするとそうだな」
ため息をひとつついて、封を切る。
中には、丁寧な文字でこう書かれていた。
『――近時、王立労務局が軍務省および王城において“働き方の見直し”を進めていると聞き及びました。
主神の御名のもと、昼夜を問わず祈りと奉仕に励む我らにとって、“働き方”という言葉は馴染まぬ面もございますが――』
『――若き神官・侍祭らが“祈りの最中に倒れる”事例が目立ち始め、老いた司祭らも“立ったまま眠る”ような有様です。
これをもって“主神への信仰の不足”と断じる者もおりますが、わたくしには、単に“やり方が悪い”ようにも見え――』
『――一度、外部の目から見て、“我らの祈りと勤め”が、“人の体”にとってどのようなものなのか。
ご意見を賜れればと存じます』
署名は、“王都大聖堂 首席司祭 マリアン・トラヴァース”。
「……“祈りの最中に倒れる”は、普通に考えたらアウトだよな」
「ですよね」
ミーナが、ほっとしたように笑う。
「局長にはもう?」
「見せたら、“行ってこい”の一言で終わりました」
ヨアナが肩をすくめる。
「“神様の前だからこそ働き方ぐらい真面目に考えろ、って言ってこい”って」
「……うちの局長、もうちょっと言葉選べないかな」
「“言葉を選ばない上司”の言葉を、やわらかく訳すのが中間管理職の仕事です」
「いつから俺は中間管理職になったんだ」
返事を待っても仕方ないので、午後の予定を一つ空けることにした。
*
王都の中央から少し南に外れた高台に、白い大聖堂は建っていた。
高い塔と、大きな鐘楼。
入口の扉には、主神の象徴である“光輪と花”の彫刻。
魔王軍との戦争が始まるよりずっと前から、この国の“祈りの中心”になってきた場所だ。
「……王都に住んでても、中に入るのは初めてだな」
階段を上りながら言うと、隣のリシアが小さく頷いた。
「軍人は、結婚式か追悼式ぐらいでしか来ませんからね」
「そのどっちもまだ経験ないからな」
「レオンが結婚式する日は……想像できないですね」
「余計なお世話だよ」
そんなやりとりをしながら、重い扉を押し開ける。
中は、思っていた以上に静かだった。
高い天井から差し込む光。
左右の壁には聖人たちの姿を描いた彩色ガラス。
中央の長い参道の先には、簡素な祭壇と、一本の大きな蝋燭。
その蝋燭の前で、白い衣をまとった神官が一人、膝をついて祈っていた。
「本日はお越しくださり、感謝いたします」
祈りを終えた神官――いや、司祭だろう――が振り返る。
髪には白が混じり始めているが、背筋はまっすぐだ。
瞳の奥に宿る光は、強すぎも弱すぎもしない。
「わたくしが首席司祭のマリアンです。王都大聖堂へようこそ、労務局監査官殿」
「レオン・グラハムです。こちらは護衛兼止め役のリシア」
「“護衛兼止め役”の方がついておられるということは――」
マリアンは、わずかに口元をほころばせた。
「“ご自分でも線を越えがちだ”と自覚しておられるのですね」
「……世界中どこへ行っても、それを言われる気がしてきました」
*
祭壇脇の小さな応接室に通されると、マリアンは早速本題に入った。
「率直に申し上げましょう」
司祭は、机の上に一枚の板を置いた。
そこには、時間と鐘の数と、祈りの種類がびっしりと書き込まれている。
「これが、“大聖堂の一日の祈りと勤め”の時刻表です」
朝一番、日の出とともに“朝の祈り”。
その後、鐘が二度鳴るごとに“時の祈り”。
昼には“正午の祈り”。
日没前に“夕べの祈り”。
夜には“終わりの祈り”。
それに加えて、信徒からの相談、説教の準備、聖堂の掃除、病室への巡回、葬儀、洗礼……
「……多いですね」
「多いですね」
リシアと同時に声が出た。
マリアンは、苦笑する。
「祈りの数自体は、昔から変わっておりません。
問題は、祈りと祈りのあいだに、“戦争に関する用事”が増えたことです」
負傷兵の慰問。
戦死者の葬儀。
戦勝祈願と、和平祈願。
「一つ一つは尊い務めです。
ですが、“全部同じ人間がやっている”というのが、今の問題なのでしょう」
マリアンは、板の端をトントンと指で叩く。
「“若い侍祭たちは、“昼間は祈りと奉仕で一杯一杯”、
“夜には負傷兵の枕元に立ち”、
“明け方、再び鐘で起こされる”――
それを、“信仰があれば乗り切れる”と教えてしまったのは、わたくしたち年長の責任です」
「“信仰があれば”は、“情熱があれば”“愛があれば”と同じですね」
ミーナなら、たぶんそう言うだろう。
「“あるのはいいこと”ですけど、“あるから無茶していい”理由にはならない」
「その通りです」
マリアンは、はっきり頷いた。
「ただ、“神の前で“働き方”という言葉を使うこと”に、抵抗がある者も少なくなくて。
ですから、“外から来た方の口で”言っていただければと思いまして」
「また、“外から来たやつに言わせる”ですか」
思わず笑ってしまう。
宰相も、暗部副長も、ギルドマスターも。
みんな、“自分の口では言いづらいこと”を、外部の看板を使って言おうとする。
(まあ、それがうちの仕事なんだけど)
*
「まず、一つ、確認させてください」
祈りの時刻表を眺めながら、俺は尋ねた。
「この祈りの回数と時間割は、“誰が決めた”ことになっています?」
「“主神が決められた”――ということになっています」
マリアンは、少し肩をすくめる。
「実際には、“古い聖典を解釈した昔の偉い司祭様たち”でしょうね。
ただ、““主神が決められた”と書いてあったほうが、みんな素直に従うので」
「“神が言った”は、強い看板ですからね」
「はい」
司祭は苦く笑う。
「“神が言った”という言葉で、“自分たちが決めた面倒なルール”を正当化している部分が、きっと多いのだろうと。
“それを、一度はがして見てくれ”――宰相閣下からも、似たようなことを言われました」
「……うちの局長といい、宰相といい、どうしてこういう案件を迷いなく投げてくるのか」
頭を抱えたくなりながらも、紙に簡単な表を書き始める。
「“祈り”も、“奉仕”も、“書類仕事”も、“人の体”にはあまり優しくない時間が続くと、問題が出ます」
「“人の体”ですか」
「祈っていようが本を読んでいようが、“眠っていない”という意味では同じですからね」
俺は、一日の線を引いた。
「例えば、“朝の祈り”から“終わりの祈り”までに、“合計で何刻、意識を集中させているか”。
それが、一日八刻を超えてくると、“どんな聖人でも”どこかで崩れます」
「……“聖人でも”」
マリアンが、わずかに目を細めた。
「“聖人ならば、十日徹夜しても祈り続けられる”と信じていた時期も、若い頃にはありました」
「今は?」
「“十日徹夜して祈り続ける聖人がいたら、その隣で水とパンを差し出す人が必要だ”と思っています」
その答えに、思わず笑ってしまった。
「いいですね、それ。
“祈りの隣に水とパン”」
「“労務局がそう言っていた”と、説教で使わせていただいても?」
「どうぞ。ただ、“神が言った”にはしないでくださいね」
「そこは気をつけましょう」
*
祈りの時刻表の横に、神官たちの名簿を並べる。
大聖堂には、首席司祭のほかに司祭が八名、侍祭が十五名、見習いが二十名ほど。
「ちなみに、“夜の祈り”は、今はどう回しているんです?」
「“寝ずの番”が四人。
“終わりの祈り”のあとも、“聖堂に絶えず灯りがあるように”、夜通し交代で祈りを捧げています」
「交代で?」
「……理屈の上では」
マリアンが、少し気まずそうな顔をする。
「実際には、“若い侍祭が張り切って、自分の番じゃないのに残る”ことも多くて。
“主神がお見守りくださる夜に寝てしまうのはもったいない”と」
「“徹夜の祈り”が尊い、って空気があるわけですね」
「はい。
昔、“戦時中に大聖堂の灯りを絶やさなかった三人の神官”の話が、武勇伝のように語られまして」
「あー……」
頭が痛くなるパターンだ。
「“徹夜で祈り続けた英雄”が一度できてしまうと、それが“基準”になる」
「ええ。
“あの人は三日三晩祈り続けたのだから、君も一晩ぐらい大丈夫だろう”と」
「それを、“今すぐ禁止にしてください”と言うのが、たぶん今日の仕事ですね」
俺は、わざと少し冗談めかして言った。
マリアンは、くすりと笑う。
「“禁止”と言っていただいたほうが、こちらとしても言いやすいかもしれません」
*
「では、“診断”を」
祈りの時間と神官の人数を頭の中でざっと割り算しながら、俺はペンを走らせる。
「まず、“一日あたりの集中時間”を計算しましょう。
“祈り”“説教”“相談”“葬儀”――この四つを、“人前で神の言葉を語り続けている時間”として足します」
マリアンが熱心にメモを取り始めた。
「“祈りは神に向けているので、人前ではありません”と言う者もいますが――」
「“そこで倒れたら、その場にいる人は全部見る”ので、人前扱いでお願いします」
「……それもそうですね」
出てきた数字は、予想通りというか、予想以上というか。
「平均して“一日九〜十刻”。
“忙しい時期は十二刻”……」
リシアが、露骨に顔をしかめる。
「これ、“砦の中隊長”よりひどくないです?」
「“敵”が見える分だけ、中隊長のほうがまだマシかもしれませんね」
「どういう意味です?」
「こちらは、“倒しても倒しても湧いてくる悩みと不安”を相手にしてますから」
マリアンが、自嘲気味に笑った。
「終わりが見えない分、区切りをつけるのが下手なのです。
――だからこそ、外から線を引いてほしい」
「分かりました」
俺は、紙の端に大きく一本線を引いた。
「“一日あたり、人前(神前)で集中して立っている時間は、最大八刻”。
“それ以上は、“祈り”ではなく“拷問”です」
「“拷問”」
マリアンが、その単語を小さく口の中で転がす。
「強い言葉ですが、きっと必要なのでしょうね」
「強い言葉を外の人間に言わせるために、呼ばれたんでしょうから」
俺は肩をすくめる。
「“八刻の中に、何をどう詰め込むか”は、教会側で決めてください。
ただ、“八刻を超えた分”は、“別の日に回す”か、“別の人間に振る”か、“そもそもやめる”か――
その三択から選ぶルールにすること、これだけは譲れません」
マリアンは、真剣な顔で頷いた。
「“別の日に回す”“別の人に振る”“やめる”……
“神の務め”に対して、そういう言葉を使うのは、正直怖いですが」
「“誰かが倒れたあとで全部止まる”のと、“前もって少しずつ止める”のと、どっちがマシか……ですね」
「そうですね」
*
さらに細かいところに手を入れていく。
まず、“寝ずの番”。
「“夜通し灯りを絶やさない”こと自体は、教会としても譲れないんですよね?」
「はい。“象徴”ですので」
「なら、“灯りを守るのは蝋燭と魔法陣”に任せて、“人間は四刻交代”にしませんか」
「蝋燭と魔法陣……」
「魔術師ギルドの文献に、“簡易持続結界用の魔法陣”がありましたよね。
宰相室が王城の廊下照明に使っているやつです」
「ああ、“誰もいないときも廊下が明るい”あれ」
リシアが思い出したように言う。
「“聖堂の灯り”を、“人がいるから”ではなく、“魔法陣が支えているから”に変える。
そのうえで、“そこに立つ人間”は、“見守り役”として四刻交代」
マリアンは、目を丸くした。
「……そんなことをしても、主神はお怒りになりませんかね」
「“怒るかどうか”は、司祭様が決めていいんですよ」
「え?」
「“主神がこう言った”って、最初に言ったのは人間ですから」
自分で言っておいて、少しだけ背筋が冷たくなる。
「“健康を損ねてまで祈るな”って決めるのも、“主神のお言葉”にできますよ」
マリアンは、しばらく黙ってから、ふっと笑った。
「“神の名を借りる”ことには慣れていましたが、“神の名で休ませる”発想はありませんでしたね」
「この国の主神、きっとそっちのほうが喜びますよ」
根拠はない。
けれど、“倒れた神官の数”を想像すると、“喜ばない理由もないだろう”と思った。
*
次に、“休み”の話をする。
「軍務省や傭兵団にも、“月に一度、隊全体で休む日”を提案してきました」
紅鷲隊のガルドの顔が頭に浮かぶ。
「ここでも、“月に一度、祈りを減らす日”を作れませんか」
「祈りを……減らす」
マリアンが、少し難しい顔をする。
「“完全にやめる”のは、さすがに反発が大きいでしょう。
ですが、“朝と夜だけにする日”とか、“個人で祈りを選べる日”なら、まだ通しやすいはずです」
「なるほど……」
「その日を、“主神への沈黙の日”とでも名付けてしまえば、“新しい儀式”として受け入れられやすいかもしれません」
「“沈黙の日”」
マリアンは、その言葉をひとつひとつ噛みしめるように繰り返した。
「確かに、聖典の一節に、“七日に一度、主は天地の働きを止めて静まられた”というくだりもあります」
「それ、それです」
思わず身を乗り出す。
「“主が七日に一度休まれたのだから、人も七日に一度は休んでいい”――
それ、説教で使いましょう」
「“説教で”」
「“労務局が言っていた”ではなく、“聖典がそう言っている”と」
マリアンは、声を上げて笑った。
「結局、“神の名を借りる”のですね」
「どうせ借りるなら、“人が倒れないほう”に借りましょう」
「まったく、仰るとおりです」
*
話が一段落したところで、マリアンが茶を注ぎながら尋ねてきた。
「……ところで、監査官殿」
「はい?」
「“労務局には、こういう監査を“神に対して不敬だ”と言う者はいないのですか?」
少し考えてから、首を振る。
「“神に対して不敬だ”というより、“仕事が増えるだろう”って顔をする人間はいますね」
「それは、どこでも同じですね」
司祭がくすくす笑う。
「ただ、“神の名で人を潰しているほうがよっぽど不敬だ”って顔をする人間も、うちの局には多いです」
ヨアナの冷静な目。
ミーナの“それ、倒れるやつですよ”という口癖。
バルドの、「神様だろうが何だろうが、倒れたら意味がねえ」という乱暴な理屈。
「“倒れる前に線を引きたい”って思っている限りは、誰が相手でも、あまり変わりません」
「……“誰が相手でも”」
マリアンは、ゆっくりと頷いた。
「“主神であろうが魔王であろうが”と言いそうになって、やめましたね?」
「はい。そこまで喧嘩を売る勇気はないので」
リシアが横で肩を震わせている。
*
大聖堂を辞すころには、外は夕焼けに染まっていた。
高台から王都を見下ろすと、遠くに軍務省の塔と王城の塔が見える。
そのさらに向こう、霞んだ地平線の先には、灰の谷と魔王領。
「……なんか、全部つながってますね」
階段を下りながら、リシアがぽつりと言う。
「砦も、王城も、暗部も、ギルドも、教会も」
「全部、“誰かが眠らずに支えてきた場所”だからな」
「それを、“誰かが倒れる前に止めようとしてる人”も、全部つながってる感じがします」
「向こう側にも、似たようなこと言ってるやつがいるみたいだしね」
ギルゼンの通信札が、懐の奥で静かに重みを主張している気がした。
*
翌日。
労務局の机に向かって、“大聖堂向け・祈りの時間配分案”を書いていると、例によって通信水晶が淡く光った。
『――魔王軍統一兵站局労務監査課 ギルゼン・ヴァルナ』
魔力を通すと、短い文が浮かびあがる。
『こちらでも、前線の“神官部隊”の過労が問題になっています。
“闇の女神への連続奉仕”とやらで、七日眠らぬ者がいるとか。
――そちらでは、“光の側”はいかがか』
思わず苦笑しながら、返答用の札を取り出した。
『――こちらも、“光の側”が似たようなことになっていました。
“神の名で人を潰すのは、不敬ではないか”という話をしてきたところです。
“七日に一度、神も休まれた”という聖典の一節を、今さら引っ張り出して』
少し迷ってから、最後に一文付け足す。
『――“闇の女神”にも、“沈黙の日”が必要かもしれませんね』
書いてから、“さすがにこれは皮肉が過ぎたか”と一瞬だけ迷ったが、まあいいかと札を乾かす。
どうせ向こうも、似たようなことを考えている。
*
王立労務局監査官、レオン・グラハム。
王都の大聖堂にも、“見える板”が一枚。
“祈りの回数”の横に、“休むべき時間”の線が引かれ始めている。
世界は今日も、ほんの少しだけマシになった――はずだ。




