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ポラリスの多世界  作者: 一
特異大魔法世界編
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#77 思い馳せる少女


「ポラリス・ステラマリス様、三回戦シード戦お疲れ様でした。1時間後には決勝戦です。控室にありますポーション類は自由にお飲みなっても構いませんので是非ご利用ください」


「ありがとうございます」


スタッフの方が試合後、控室まで転送して送迎してくれた。アナウンスでも良いのにと思ったけれども、決勝戦ともなると対応が密になるのだろうか。どういう運営なのかシステムなのか気になるところだが、決勝戦が1時間ともなるとそう余計なことを考える余裕はというか時間は無いか。


「さて、次の対戦者はどんな人かな」


テーブル上に表示される情報をしばらく眺めて調べてみたらまだ戦闘中らしい。そういえば戦闘の音とか振動とか全くないよな。僕も激しく戦闘したと思うけれども結界のおかげなのだろうか。


先程の戦闘では僕自身の能力で結界や結界外への被害を最小限にするために自分自身の能力でカバーしていたということもあるが、先程の戦闘で大体の手の内は見せてしまったなと失敗した気分にもなったが、終わってしまったものはしょうがいない。


対戦者も観戦できないし、ソラ以上の能力での相手のステータスや技を把握することはソラの演算結果でも不可に近いと観測出来ている。あくまでも情報が少ない中での演算だから凄い特殊な魔法や先程の神魔法とやらの特別な魔法が使える人間や存在がいた場合は見られている可能性があるのかも知れないな。


対策される可能性もあるかも知れないが、僕自身の能力はこの世界にとっては異質なものだとは自覚している。魔法戦においては観測した全てを収集しそれらを僕が発動できるというぶっ壊れチートスキルも手に入れたし、対魔法戦においては大体の不安は対策できたかと思う。


だが、この観測した全ての魔法を自分の魔法として使用可というのはあくまで観測した成分やらエネルギーを観測した結果を自身の力から捻出して発動できるものということだから、純度100%強の魔法ではあるが魔力を使わない魔法という特殊な魔法なので実際のところ実戦で使えるのかという不安はある。


こればかりは実戦で発動してみて、経験値を高めないと意味が無いと僕は思う。

この大会が終わったらパルム・エノカさんを探さなくちゃいけないし、現時点ではソラの観測にも引っ掛かっていない。かなり広範囲というかこの巨大な星全体を観測しているが見つからない。というか、らしき人すらも見つけられていない。つまり、宇宙にいるということか?


それはそれで困るのだが、リノが言うにはこの世界にはいるらしい。

つまりこの星にはいるのだろうが、何故か観測には引っ掛からないということは隠れるスキルか魔法を使用しているのだろうか?

確かこの世界最強の魔法使いということだから、かなり特別な魔法を使用しているのかも知れない。


流石のソラでも感知出来ないというのは今後の敵や相手や情報戦において大事な収穫だ。

そういった存在ともこれからもしかしたら戦う可能性があるかも知れないからだ。

それにこの広い世界で特定の個人を探す難しさよ。最初は直ぐに見つかるかなと思ったけど、僕の考えは甘かった。


さて、とりあえずはまだ時間もまだまだある。

リノが買い溜めしてくれていた料理をつまみながらポーションを飲んでみる。

何気にポーションって生まれて初めて飲むのだが、果たして味はいかがに?


「スポーツドリンク?っぽいかな」


いや、栄養ドリンクか?そういう効きそうな味がする。どことなく甘さの後から薬みたいなほのかな苦みも感じる。けれども、僕の体は何もしなくても治癒してしまうし、体の作りも人と異なるから体力は減らないし、お腹も空くことも無いが、食べることは出来るし味もする。


ソラが言うには全てエネルギーに変換されて進化へ還元されるなのだとか。

味覚があるっていうのは良いよな。お酒にも必要に応じて酔うことも出来るし、緊急時には酔いを醒ますことも容易にできる便利な体になった。


ソラ様様だ。リノにも感謝だよな。

この大会が終わったら、もしまだ時間があるのであれば人探しのついでにリノと旅でもしてみたいものだ。この世界のことを僕は何も知らなすぎるしな。

ソラの観測のおかげで、都市や待ちや地形は全て把握は出来ているのだが、実際に行ってみての五感で感じて体験する経験も僕は大切だと思うのだ。


この世界から次の特異界に渡った際に、またこの魔法の世界に戻って来れる保証も無いしな。先のことなんて全く分からないし。


取り合えずこの大会が終わったら、リノがプロエさんから貰った情報を教えてもらおう。そうすれば大体の方向性が決まるのだろうよ。ただ、リノがその情報に関して預言めいた内容と言っていたのは少し気になるかな。もしかしたら未来観測所シェルムの情報とやらもアバウトな内容だったりしてな。


「それにしても、この魚美味しいな!」


フライになっているから、元の魚がどんな形をしているのかは、想像が出来ないがこの塩加減と衣とふわふわな身が口の中で溶けてとても美味しい。


「よし!この大会絶対に優勝してリノと話をして時間的に余裕がありそうならこの世界を人探ししながら旅に行こう!そうしよう!!」



殺伐とした戦いだけの生活なんてまっぴらごめんだ。息抜きも必要なのだ。


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