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ポラリスの多世界  作者: 一
特異大魔法世界編
72/362

#70 戦友は観戦、リノはもぐもぐ


「嬢ちゃんの試合凄かったな」


「ええ、それにしてもあれは魔法なのか?スキル?」


「さぁな、さっぱりだ。何にせよルールには反していない紛れもない嬢ちゃんの力だろうよ」


多重に張り巡らせたあの結界を破壊は流石に難しくても衝撃で空を割るとはな。


嬢ちゃん本当にあんた何者なんだよ。砕けるはずが決して無いと言われている舞台も嬢ちゃんの謎の攻撃で木っ端微塵だ。

それに、倒した相手はあのヒヒイロカネ級冒険者であるウォルムナ・シュタナだぞ。


俺じゃ無理だな。

さっきの戦闘はかろうじて目で追えた程度だった。

後半は最早何が起きているのかさえ、わからなかった。全てが終わった後は、シュタナは虫の息で嬢ちゃんは無傷。実力差は絶望的だ。


「きっとステラマリスはまだまだ実力を隠している。あの子の目はそういう目をしているわ」


「そうだな、しかもだ。明らかに手加減をしている。まるで殺さないように。大会のルールの死亡失格が無ければ嬢ちゃん無双してたかもな」


「そうね、もう差が開け過ぎて悔しい気持ちすら湧かなくなってきたわ」


「あはははッ!ジーン!俺らもまだ強くなる伸び代があるってことさッ!そう気を落とすな」


「あんたが楽天家なだけよ!」


ステラマリスの嬢ちゃんはこのまま順調に勝ち進むか?いや、この本戦にはシュタナよりも怪物や化物がごろごろいる。


俺が今までの本戦を実際観て、明らかに嬢ちゃん並みか以上に手加減していた上に何故この大会に参加しているのかわからないある人物らも参加しているしな。


あれらは反則たちだろ、よく運営側も良しとしたもんだ。あれらはもはや大国の戦力に1人で戦いを挑むようなものだ。


俺は本戦に出てたら良いとこまで行けただろうか。他の本戦試合を観てたら正直なところ初戦敗退か運が良くて二回戦敗退がいいところだろうか。


ははッ!情けねぇ!

もっと強くならなくちゃな。


「な!ノノさんもそう思うだろ!」


「ええッ!お二人はまだまだ強くなれまふ!もぐもぐ」


「ははッ!ありがとなノノさん、にしてもだいぶ料理買い込んだな」


「そうです!観戦がどのくらいの時間かかるのか分からなかったのでいっぱい買いました!それにしても、この会場のシステム便利ですね。もぐもぐ」


きっとお姉さまにとっては、リノはさっき分かれたばかりのはずの最初の試合かも知れないかも知れないですけど、リノにとっては本戦初戦は最後の試合なんです。


恐らく、観戦会場と本戦会場では時間が違うのでしょう。リノびっくりです。なので、リノたちには休憩もありましたが、お姉さまとは戦闘以外違う時間の流れなので連戦という運営側の説明も納得です。


空間操作にはこういう使い方もあるんですね。

恐らく最初に開催宣言されたリリアンシュナーベルさんという大魔法使いの方の魔法が絡んでいると私の演算は算出済みです。恐らく間違い無いでしょう。


しかも、ヴァルフレアさんがおっしゃるには入場出来ない方々には銅貨10枚で映像魔法で間近で観戦可能だとか。商売がうまい!料理もうまい!


「嬢ちゃんこれで無事初戦突破だな」


「剣聖の私を秒殺したのよ!初戦突破は当たり前です」


「お姉さまー、リノはココですよー!」


とは言っても500万人の観衆に紛れていてはそうやすやすとは見つからないわけなのです。


回廊は万が一反則にならないようにお姉さまとは現在繋がっていないので少し寂しい気持ちです。


でも、お姉さまをリノたちは見守って応援してますからね!


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