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何が悲しくて

異能と呼ばれる性質も持った人間が現れた現代。
彼らは周りの人へ奇異の感情を与えながらも、時間をかけて、どうにか自分たちの立ち位置を見つけ出す。
その足場が盤石になったとき、彼らは畏怖から解放されて全人類の憧れの的になった。
飛行機の横で空を飛ぶ、身体の一部を炎に変える、はたまた岩をも砕く怪力・・・。

そんな時代に一人の男がいた。
彼はある異能を抱えながらも、それをちっとも生活に馴染ませることができない。
異能人として生きるには弱く、人として生きるにも諸事はみでてしまう。
そんなちぐはぐな人間ではあっても、持ち前の明るさと周りに支えられながら、彼は今日も生きていく。
ある男
2020/02/25 22:16
1
2020/03/08 22:13
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