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そのに

よろしくお願いします。♪

地震だった。


「机の下に!」そう叫んだ安田先生の声までは思い出せたが…………そこで記憶は途切れていた。


「大丈夫ですか?」


七海に声をかけてくるものがいた。耳に聞こえてくるのは外国語だったが、七海の脳内にはなぜかテレパシーで送られてくるように日本語が聞こえている。


その声のする方へ顔を向けると、そこには周りの人からとびぬけて背が高く(のちに名を出しますが、この人の身長は190センチを超えていたという説があります)気品あふれる物腰。そして、どことなく他の人たちとは違う雰囲気を持っている、イケメンなどという言葉の範疇を超えた美男子(←重要)がいた。


「大丈夫ですか?」その人物はもう一度そう言いながら、七海に手を差し出した。


「その装束はお国のものですか…………?どこか外国の方のようだが。さぞ不安でしょう。わたくしも外国人なのでお気持ちお察しいたします」


すんなりと長く、なめらかで美しい右手の中指にユリの彫刻のある金の指輪(彼の愛する人からの贈り物)。その差し出された右手にすがり、七海が立ち上がりかけた時、


「フェルゼン!」


特段大きな声を出しているというわけでもないのによく響く、いや誰もがその一言一句を聞き漏らすことのないようにと、誰もがその人がいる場所では私語を慎むことをよく知っている…………高飛車で、上から目線で、プライドが高く自信に満ちた、少しつんとした、だが甘えたような少しハスキーな声が響いてきた。



よろしくお願いします。♪

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