表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/34

その12

ルイ十六世は七海から錠前を受け取り従者に渡し、王妃に


「では私は狩りにでかけるよ」と声をかけ、従者とともにトリアノンを出て行った(この日実際に、ルイ16世がトリアノンを訪問したかは定かではありませんが、主人公七海との出会いを平和な日常の中で設定したかったので、ご了承~♡)。


アントワネットは、ほっと一息つき、


「では、いつものように楽しみましょう」と声をかけ、自らもハープの前に座り他の貴族たちと合奏を始めた。


「七海、舞って頂戴!」王妃に言われる前から七海の体はリズムをとらえ始めていた。


王妃の声を待っていたように、カーテーシーの後、中央の空間に躍り出て、いきなりのカブリオール(ジャンプして空中で両足を打ち付ける踊り)で見ているものの度肝を抜き、観衆をどよめかせた。アラベスクから得意の連続ピルエット…………。


七海の通っている教室はあるバレエ団に付属する、主にクラシックバレエを教える教室だったが、七海はコンテンポラリー(現代舞踊)も得意としていた。そして、いつかダンサーだけでなくコリオグラファー(振付師)としても活躍したいと思っていた七海は、ぼんやりしている授業中に、振り付けを考えていることも多かったので、初聞しょぶんの音楽でも自由に踊りを乗せていくことができたのだ。





その時である。


「王后陛下(王妃の敬称)、こちらにいらしたのですか!」いきなりドアが開き、血相を変えた家臣が現れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ