そのいち
よろしくお願いします♪
…………おりょりょ~ここはどこだいにゃ~
気が付くと七海は授業中に目にした(その程度しか読んでいない)世界史の教科書の差しフォトにのっていたのとそっくりな、お城のような建物の前にいた。
…………外国?いや、もしかしたら大塚国○美術館かもしれないお!
七海は大好きな麦野玄蔵がその美術館で開催したライブの、ヨウツ○で見た映像を思い浮かべながら思った。
ぐぅあ、しかし。
なんとなく、違う。周りにいる、七海を怪訝そうに見ている人たちは人種的には白人の様に見える。そしてその中の女性はみんな小柄でお椀を伏せたようなスカートを引きずりながら歩いている。男性の髪型はハイドン。
…………まさか!ここは成人女子の平均身長が152センチであったというフランス革命前夜のパリなのでは?
それは以前テレビのクイズ番組で得た知識で、しかもなぜそこだけしっかり覚えていたかというと、七海自身の身長がその当時152センチだったからではあったが、そのかすかにきらめく知性のかけらが七海を不安にさせた。
…………あたしはぁ………さっきまで、何をしていたかいにゃ~…………?
必死に記憶を手繰り寄せる七海の頭に、ある光景が浮かんできた。
…………そうだ!世界史の授業中だった!先生は相変わらず時々説明しながら黒板に板書して、誰かかがお風呂で死んだって言った。で、あとに残ったのが………ロベスピエール…………だったかな?
そこまで思い出したとき、その直後の教室のざわめきがよみがえってきた。うとうとしながら、世界史の教師、安田武雄の説明を聞いていた教室全体が恐怖に包まれたのだ。
ありがとうございました♪
次回未定ですが、すぐできるかもしれません(*^_^*)