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Re Day toーリデイトー  作者: 荒渠千峰
Date.3 最悪の教祖
54/68

53 光明


凄惨な事件だったせいか、次の日にはチャンネルをどの局に変えようとも同じニュースが取り上げられていた。

日曜日の朝から、生中継でナレーターが現場であらましを話していた。


「――原因はまだはっきりとしておらず、」


おおよそ特定されているかとも思ったけれど、捜査状況をメディアに明かすわけでもないか。日本の警察が優秀で、それでも簡単に私までは辿り着けないように小細工しているにしても、少しはドキドキしてしまう。


「やだ、これ麻衣の学校が出てるわよ」


私が通う高校の名前が入ったテロップと下川先生の顔写真が公開されている。裏付けが早かった。恐らく一緒にいた女性が自分はやっていないことを示唆するために洗いざらい話したのだろう。そんな背景が目に浮かぶ。

描いた筋書きのとおり順当にいくなら、一番に疑うのは不倫相手、そして奥さんかな?


「これ、私の担任……ぽい」


驚いた様子を交えつつ、私は頭の中で組み立てられたシナリオをなぞる。

明日はもしかしたら学校が休みになるか、もしくは午前授業で下校させるか。周りの生徒たちの反応、とくに朝長さんのそれは楽しみでもある。


「ごめんなさい。ちょっと気分が悪くなってきた」


そう言い残して心配する義母を横目に自室へもどる。

クラスのグループチャットがひっきりなしに通知の色で埋まる。名前と顔写真が出れば必然だったかもしれない。下川先生の顔はファッション雑誌の表紙も飾れるほどに整っている。彼を知っている人、知らない人もそれこそ話題にしているくらいに。おかげで『下川雲雀』という名前、『イケメン』『不倫』などがトレンドになった。その次は芸能人の婚約発表。見事に話題をさらわれて少し可哀想になってしまった。










「塚本、朝長。二人ともちょっといいか」


午前中で授業が終わり、あとは各自宅待機と命じられぐちぐちに生徒は帰り始めるなか、副担任から名前を呼ばれる。


「はい」


私は素直についていこうと荷物を抱えて動き出す。


「…………はい」


遅れて覇気のない声を出したのは朝長由梨。その表情を見て私は笑いそうになるのを堪える。だけど失敗した。そうか、担任が無くなったということ、関係を持っていた相手がこの世にいないという悲しみを表すのはああいう姿のことを言うのか。

対する私は、飄々(ひょうひょう)とし過ぎたか。これは油断したかな。いや、私はあくまでも被害者側だということに徹しよう。下川先生が持っていた私に関するデータは消したから、深く突き詰められることもないだろう。




「これから中で話すことは誰にも言わないと約束できるか?」


眉根を寄せながら私は一拍おいて「はい」と返事をする。

朝長さんに関してはか細い返事で耳を澄ましていないと聞き取れないくらい。だけど口の動きから察した副担任は「つらいよな」と憐れんだ表情で扉をノックする。


「はい、どうぞ」

「失礼します」


副担任のあとお辞儀をして入ると、校長先生と向かいには紺色の二人組がいた。

恰好からしてこの後の展開は読める。いかにも堅実そうな若い男性と、年齢が五十ちかく離れているのではないだろうかというほど老齢な男性。


「ごめんなさい、緊張してますよね。楽にしてください」


うち一人の老齢な男性が腰低く私たちを席に座るように促した。

校長室で、校長ではなくその男性が。


「……二人とも、そちらに座りなさい」


校長が遅れて言葉にすることで状況を把握できない私たちは二人組と対面する形で座ることになった。私たちとの間に仲介役の校長、私たち二人の背後に副担任の教諭とおおよその位置が決まったところで校長が口を開く。


「こちらはT県警の方々です」

「福地です」「朱鷺田ときたです、どうも」


後から名乗ったほう、朱鷺田という男がどうやら一番権威のある人間らしい。と、いうのもこの二人、警察内のどういった地位かまでは自己紹介で語っていないから憶測でしかない。しかし、学校敷地内では校長先生その人が案内を申し出てもいい立場にも関わらず、場を仕切っているのは完全にこの朱鷺田という男だ。


「ん?」


へんにジロジロ見ていたせいか、視線の寄越し方に違和感があったのか、私の方を朱鷺田が見つめた。


「ほぉ、お二人とも綺麗ですな。失礼、セクハラでしたかね?」

「朱鷺田さん、そのくらいで。改めまして、T県警の福地です。今日お伺いした件なのですが、既にご存知のとおりあなた方のクラスの担任、下川雲雀さんが遺体で発見されたことについてです」


福地と名乗った若い警察官が話を始めた。

朝長さんもさすがにその関連であると察したためか、俯き加減でとくに驚いた様子も動揺することもない。私としては捜査の手が既に自分にまで伸びていることに内心驚きつつも悟られないように努めた。


「君たちのプライバシーもあったから一人一人に訪ねていく形になるんだけれど、亡くなられた下川先生が泊まっていた旅館から何枚かの写真が押収されてね。その中には君たち二人の写真が混ざっていたんだよ」


下川を中心として女性関係を調べていけば、まず現在までにおける役職として、そこに携わる者たち。女性教師や女子生徒も当然、そのなかに該当する。身辺調査なので怨恨を疑うとしたらプライベートで関わる人間を先に洗い出しそうなものだけれど、さすがに同時進行というわけね。


「さすがに無関係とは言えなくてね。心当たり、あるかな」


朱鷺田が前のめりになって尋ねる。


「あの、私も容疑者なんですか?」


朝長さんが俯いたまま、声を絞り出す。


「たち、じゃなくて?」


朱鷺田が私の方を見た。


「私も、疑われているんですか?」

「いや、ごめんね。そういう意味じゃなかったんだよ。ほら、君たち同じクラスなのになんだか素っ気ないというか」

「クラスが同じってだけなので」


朱鷺田の話を遮るように朝長さんが答えた。


「うん、これ以上は事件と関係のない余計な詮索になりかねない。ね」



私は心の中で溜息を吐く。


「私は正直に言います。下川先生と男女の関係がありました」

「へっ」


驚きに声を上げたのは後方に控えた副担任だった。

あまりに素っ頓狂な声だったおかげで視線が一気に彼へと集まった。


「……失礼しました」

「男女の関係、と言いましたね。それはつまり……」


福地が問いただそうと再度尋ねる。


「あえて遠回しに言ったのに私の口から言わせるんですか? それこそセクハラになりませんか?」

「あ、いえ。すみません」


面と向かった私に視線を合わせることができずに、空振りする。様相からして照れているだけだと思うけれど、なんか裏がありそうな挙動に思えて落ち着かない。

しっかりと言質をとらないといけないのだろう。一介の高校生である私にそれを悟らせた福地という男の手腕はまだまだ未熟のように感じる。


「うちの者がごめんなさいね。ただ、普通は隠したいことなのに、こうもあっさり話してくれるとは思っていなかったものでして」


部下の失態をフォローするように間に入る朱鷺田。

なるほど、優秀だ。


「教師と生徒の関係がダメなことは知っています。だから余計な迂回路を作られる前に白状しただけです。そもそも先に手を出してきたのは先生です。結婚していないからと嘘まで吐かれて、いろんな女性に手を出していたと分かった時点で、私はあの人と縁を切りました」

「ちょっときつい言い方をするけれど、むしろ君は被害者だと?」


福地が僅かに目を細めた。私はその顔を見ながらも呆れた表情を変えない。


「そこまで責任転嫁するつもりはありません。ただ、罪が重くなるのが嫌なだけです。ご法度な恋愛だけならいざ知らず、不倫だの殺人だの。裁かれるなら自分の罪で、正当に裁かれたいだけです」


私が言ったことはほぼ本音だ。

大きな嘘を小さな真実で隠し覆った。

そもそも殺しを子どもがするのかと、大人は楽観視しているはずだ。基本的には私と朝長さんを殺人犯だという可能性が限りなく低い、そう無意識に感じているはずだ。なぜならこれは突発的に見せかけた計画殺人なのだから。

心の未成熟な子どもだと相手なら簡単に尻尾を出す。けれど問題は殺された下川の悪辣な女性関係。これによって万が一私たちが何らかの揺らぎを見せようとも、恋愛関係にあたるものだと誤認させることができる。さらに男女関係が原因とみると、下川と一定以上関係を重ねている女性、及びその近辺の男と。相関図は増えていく一方。


「そこの誰かさんは、そういったことはお構いなしだったみたいだけど」


そして私は追い打ちを決め込んだ。

朝長さんは私の胸倉を掴んで引き寄せた。


「お前、お前お前お前おまえっ!」

「ちょ、ちょっと朝長さん落ち着いて」


副担任が止めに入るが、私が彼の胸を押して退けた。大人にはこういう印象を与えるのも必要な儀式だ。


「疑いを晴らしてあげてるのに、とんだ意趣返しね」

「誰も、そんなこと、頼んでない!」


嗚咽交じりに言い切った彼女の瞳は充血していた。感情のコントロールが効いていないのだろう。のしかかる重圧と様々な感情が渦巻いて、暴走している。ここまで取り乱すとは想定外だけど。


「前から、お前のその態度が、嫌いだった! 綺麗だ美人だモデルみたいだと持てはやされて! 私だって努力してんのに、歓声も称賛も、先生のことだってどれだけ貢いだか、お前に女の努力なんて分かんねぇだろ!!」

「…………だから私に嫌がらせしたの?」


ぴくり。

反応したのは朝長由梨、そして校長。

嫌がらせ、第三者の視点で捉えればそれはイジメと相違ない。

朝長は途端に冷や汗をドッと搔いた。なんせ事実だから。

校長、副担任、ましてや警視庁の人間がいる目の前で暴露されたことで、誰の目に映しても隠し通すことが不可能とされる動揺。


「な、おまえ、それ」


考えている間に行き詰った言葉が口から漏れ出る。

なんとか誤魔化さないと。きっと彼女はこう考えている。

だが、初手で躓いた貴女に勝機はない。


「失礼ですが『嫌がらせ』とは?」


事件に該当する可能性がある、警察が食いつかないハズが無い。

そして、この話を知っている学校側がだんまりを決め込むわけにもいかない。


「ええと、少し前に生徒同士でいざこざがありまして。塚本さんはいわば被害者にあたるんですが」


学校側は正当な対応をしているという点をアピールしたいはず。

校長は私の意図に気付かず、悪戯がバレた時の子どものような歯切れの悪さで説明しようとする。


「いじめとか、そういうのではないんです。それに関しては私は学校側に助けてほしいと思ったことも、口にしたこともありませんし。犯人は分かり切っていたので、あとは彼女が過ちに気付いてくれればそれでよかったんです」


何か問題ですか?

最後の私の一言に、大人たちもとい、朝長由梨も押し黙った。

大人には大人の社会があるように私たちにもその中での生き方がある。大人がでしゃばるのは子どもだけでは太刀打ちできないときだ。

ましてや高校生。

義務教育を抜け社会に出ていない私たちは子どもでも大人でもない。

学ぶか学ばないかは自由意志。


「大変わかりました。どうも君たちも被害者側だったみたいだ。ただ、今回の事で教師と生徒という間柄にはあるまじき関係性も見えてしまった。この後、別件で指導が入るでしょう。今回のことで世間の風当たりも強い、SNSなどをやっている君たちならこの意味がよくわかると思う。もちろん、行き過ぎた言動や直接的な嫌がらせが起こった場合は遠慮なく我々のような公的機関、教職員、周りの人に頼ってほしい。いいこと悪いことの区別がつくならまだしも、分からないまま自分たちだけで判断をしないでほしい。亡くなられた下川先生にも生きている間に改めてほしかったと思う。学生生活の残り貴重な時間をどうか有意義に活用してください」

「…………はい」

「………………」

「それじゃ、1限目の途中です。静かに教室へ戻りましょう」


副担任の緊張しい声とともに私たちは立ち上がり、校長室を出ていく。


「失礼しました」

「……しつれい、しました」


副担任のあとをついて教室へと戻る。監視、というか私たちが取っ組み合いの喧嘩でもするのではないかと、ちらちらとこちらを伺ってくる。

そんなに怯えるくらいなら先導しなければいいものを。


「おまえ、なんであんなこと言ったんだ」


小さな声で私に問いかける朝長。いつもの声音ではない、低い声をしている。


「意味もなく警察を前にして怯えた人間なんて、後ろめたいことがあるか、臆病なやつだけ。朝長さんは果たしてどちらかなぁって」

「……あたま、おかしいんじゃねぇの」


ふ、どの口が言うのだろう?

いけないいけない。我慢できなくて笑っちゃいそう。


「このままで済むと思うなよ」

「いいこと教えてあげようか? もうこれ以上無駄なことしないほうが朝長さんの身のためだよ」

「……なんのことだよ」

「例えば仕返し、とか。今日警察が来たのはただの事情聴取じゃないし、それも終わったわけじゃない。解決するまで容疑者候補なの。つまりは監視されるってわけ。あなたがまた下手なことをしてこっちまで疑われたら迷惑だから、ね?」

「…………」


疑いが晴れたわけじゃない。けれど監視されるとは限らない。そもそも学生を疑うには凄惨な事件過ぎて、一部の人間を除けば大人は基本的に度外視する。濃厚な容疑者候補を作っていて正解だった。

現状、朝長由梨の心はいっぱいいっぱいのはずだ。

好きな人が死んで、自分が疑われて、私に嫌がらせをしていた事実も露呈して。

そんな今だからこそ追い打ちをかける。冷静な頭ではそんなわけないと跳ね除けてしまいかねない言葉も、混乱している今だからこそ根深く突き刺さる。

お前は常に監視されている、と。

これで自分を追い込んでしまうようなら弱者だ。

方向性は違うけれど彼女は努力ができる人間である。精々頑張ってほしいものだ。




そしてどこから流出したのか、下川先生と密な関係だったとされる女性たちと写った幾つもの写真がネット上に晒されることとなった。浮気調査を行っていた探偵事務所からなのか、はたまた別の浮気された人間による腹いせなのか。

この事象によって現場に残された写真が関係女性全員分じゃないことが明らかになり、犯人によるカモフラージュも推定され、捜査はさらに難航することになる。事件当時、偶然とは思えないくらいに容疑者候補となる女性らが現場付近にいた事実。アリバイのとれない女性も多数。誰もが疑わしく、誰も容疑を認めない。


「ねえ、ネットの写真見た? あれって朝長さんだよね」


火の粉は私たちのもとにまで届く。


「しばらく休んでるのって、単に逃げじゃね?」


朝長由梨は数日、学校に来ていない。病気にかかったという、詳しいことは学校側も教えてくれない。確かに心の病気ではあるけれど、彼女は壊れてしまったのだと推測する。


「でも塚本さんも災難だったよね。あれって単に下川が言い寄ってるだけのやつじゃん」


学校生活を送っている生徒は何となく察したのだろう。

晒された数多の写真、その中には当然私の写真も混じっている。だが、私のは他の女性と少し様子が違う。

一人につき数枚程度、ばらまかれているのが現状だが、こと私の写真に関しては変装デートをしているときの写真は一切ない。

私の場合。多少ピンボケしていたり、どこかよそよそしさもとれる写真などを敢えて選んでアップしている。主に学校の廊下や、近辺の至る所で盗撮された写真に関しては私が把握していないものが大多数だったけれど、それが逆に私が思い描いていた効果を与えていた。

皮肉な話、何かと目立ってしまう私は男子生徒にも女子生徒にも話題にされやすい。なのでこっそり撮られた写真も多いわけだ。

しかし、インターネットやSNSに晒されたほとんどの写真は私が指示したこと。それも命令したのは一部の人間のみ、あとは誰かが面白がって便乗していけば概ね計画は成功だった。

普段の生活から見ても、朝長由梨は誰の目に見ても下川先生に言い寄っていたし、所かまわずべったりしていた。だからその写真も当然、このクラスの誰か、もしくは学年、学校の誰かがネットにアップしていること。自分が関わっていない人間はそれを面白がってさらに広めてしまう。

塚本麻衣と朝長由梨。似ているようで対照的だったけれど、朝長由梨の普段の素行が周知されているので結果、炎上するのは朝長由梨であった。

反対に私は被害者色が強まり、庇護されるようになった。

ただ思わぬところで、私の盗撮写真が多いことから女子の男子に対する嫌悪感が増して最終的に学校内での男女間の溝が深まった。






私の周りで起こった出来事は、たったのこれくらい。

事件の進展があったわけでもなく容疑者は妻と現場の不倫相手に絞られたまま、ニュース項目も海外情勢や政治家の汚職やら、話題はあっという間に違うものへと移り変わっていった。

世間なんてそんなものだ。

授業では過去を追い、それ以外では常に新しい出来事、新しいものやルールが生まれ、それらに追われる。

どれだけ求めてもひとつのことを極めるには人生あまりに短すぎる。どう生きるか、ある程度の自由が与えられている今が幸せなのも頷ける。

けれど人は満足しない。常に欲望を抱えて生きている。だけど、目標を失った人間が次へ移る間に絶望してしまったら。自ら死を選ぶことも、後先考えていないという点を考慮すれば、良い選択だろう。個では弱いが社会への訴えに大勢がそれを選んだら、多大な警鐘を鳴らすも同格だ。

死を選ぶ勇気、選ばない勇気。

生を全うする勇気、しない勇気。




私は、どこにいるのだろう。そしてどこへ向かえばいいのだろう。

夢なんてない。

いろいろやってみても、これといった手ごたえを感じているわけではなかったし、自分でもよく絶望せずにここまで生きて来られたな、と呆れかえってもみる。

巡瑠にはもう会えない。ここまで一人の人間の事を考えて、引きずっている自分にも驚く。だが、正直な気持ちが今それだ。

けれど、私は諦めた。下川先生となら、そう思った自分がいた。結局はツギハギだらけ、中身はみっともない色をしていた。それを知ってからあの男の饒舌たらしめる口が嫌いだった。

だから切った。縁とともに。

誰が言ったか。

舌切り雀事件。

愉快犯という可能性も新たに浮上したことだろう。

科学技術は素晴らしいもので、いつか警察は私に辿り着くだろう。人生、最後にして唯一のスリル。その時は、素直に罪を償おう。洗いざらい、私が今までしてきたこと、されたこと。包み隠さず話して心置きなく死のう。

色のない日常をこのまま過ごすのは途方もないけれど。何かを求めて追いかけていた私が、待つ側になった。

罰を。






















そう思っていたのに、また追いかけることになるなんてね。









巡瑠、みつけたよ。









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