第四話:使い捨ての恋人達
第四話 使い捨ての恋人たち
「朝、か……」
あの後、自分の家に帰った廉は、何もやる気が起きず、崩れ落ちるようにベットに入って眠りについた。
全てが夢だったら幾分か気が楽だったのだが、寝転んだまま上にかざした手に見える半透明の腕がそんな希望をぶち壊しにする。
腹いせにそれで目覚し時計を叩き、アグレッシブな形状に作りかえる。
ポケットに入れたままの携帯を開くと、そこには楓からのメールが大量に送られてきていた。
最初の一つを開いてみると、そこには彼女ができたのか……云々内容のメールだった。
二つ、三つと見るうちに、段々囃し立てる内容に変わっている。
朝帰りとはいい御身分だね……といったものである。
「(確かに、昔の彼女と出会うなんていうベタなものはあったが……。交わしたのは愛の言葉じゃなくて拳だったな……)」
自嘲しながら廉は起きあがり、まだ眠っている頭を振って起こす。
夏の日に着替えずに眠りについた廉の体は結構汗臭く、着替えを持って風呂場に向かう。
廉の家は学校の近くのマンションの一階にあるワンルームの部屋である。
一人暮しをするようになった経緯はいずれ。
廉は脱いだ服をそのまま洗濯機に入れ、洗剤を入れてスイッチを入れる。夏休みということで溜まった洗濯物がまだ中に入っていたからである。
別に野郎のシャワーシーンはだれも望んでいないと思うのでカット。
風呂場から出た廉は軽くタオルで吹き、拭ききれない髪の毛の水滴などはアービティアリィ・ハッカーで消し去る。
そして、いつもの髪紐で髪を結んでから、アームズを日常に使いこなしている自分に気付く。
「ははっ……。滑稽なもんだ」
多少調子の外れた笑みを口に浮かべたまま着替え、リビングに出る。
冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出して口に含む。そして、吹く。
「ぶふっ!?」
爽やかな甘味のあるはずのスポーツドリンクからは、舌の焼けるような辛味があった。
とりあえずカーペットに飛んだスポーツドリンク(仮)はアービティアリィ・ハッカーでとばすが、その時に分かった成分に首を傾げる。
「何でカプサイシンが入ってるんだよ……」
カプサイシンとは、主に唐辛子に入っている有名な辛味成分である。冷水には溶けにくいらしいが……。
ピンポーン
スポーツドリンク(仮)をどう始末しようかと頭を悩ませている時、玄関のチャイムが鳴った。
風呂に入っていた時間があるとはいえ、先程アグレッシブに改造した目覚し時計は七時辺りを示していたはず。
そんな早朝に来る者なんて……
「……やっぱり楓か」
覗き穴から見えたのは、ニコニコとした――楓が発端で酷い目にあった廉からすれば腹の立つ――笑みを浮かべながら立っていた。
今の楓の格好はもちろん制服ではなく、白いブラウスに、若干フリルの多い朱色のスカートである。手には小さなバックを持っている。
いつもはポニーテールでまとめてある癖っ毛も、普通に後ろへと流してある。
そのまま振りかえって二度寝をしたかった廉だが、そんな雰囲気を感じ取った楓が連続でチャイムを鳴らしてくる。
「あーわかったわかった。今出る!」
昨日は相当気が動転していたようで、扉に鍵はかけていなかった。
無用心にも程がある。
「いったい何の用だよ。つまらない用事だったらこのまま二度寝させてもらうぞ?」
眉をひそめ、睨んでいるとも見られかねない廉の表情にも動じず、楓は言う。
「随分とテンション低いわね。何かあったの?」
廉の質問には答えず、逆に質問を返してくる楓。質問文に質問文で返すと0点になるって知ってたかマヌケ。
嫌なことを思い出してうなだれる廉に、楓は本格的に慌てる。
「ちょ、本当にどうしたのよ。なんていうか貫徹後の漫画家みたいな表情になってるし」
「貫徹後の漫画家を見たことあるのかよ……」
ぼそっと低い声で突っ込む廉に、楓は突っ込む元気があるならまだ大丈夫ねとよくわからない納得をして廉の横をすりぬけて家に入る。
一応、廉は止めようとしたのだが、楓曰く貫徹後の漫画家のような廉にそんな力は残っていなかった。
勝手知ったる他人の家とばかりにリビングで寛ぐ楓を見て、あのスポーツドリンク(仮)のことを思い出す。
「そうだ楓。このスポーツドリンクに細工したのお前か?」
でん、と楓の前にスポーツドリンク(仮)を突き出す。気分的には証拠をつきつける検事のような気分で。
楓が廉にいたずらを仕掛けることは少ない。いつもなら証拠を突きつけただけであっさりと認める
「へ?なんの事よ」
……はずだったのだが、予想に反して楓は首を傾げる。
しかし、楓の表情からしてどうやら本当に心当たりは無いらしい。十数年間楓に悩まされ続けた廉になら分かる。
もしかしたら楓が新たに嘘をつく方法を思いついたのかもしれないが、たかがスポーツドリンクに細工する程度に使う訳は無いだろう。
未だに首を傾げる楓に軽く謝り、その話は置いといて楓の前に座る。
「で、だ。一体何のようだ?」
実際のところ、あまり楓に居座って欲しくは無い。トラブルが舞い込んでも外なら逃げられるが、自宅では逃げ様が無い。
前にも、楓と夕食を取っていたらビル取り壊しに使うクレーンの先についている鉄球が、廉の部屋へとピンポイントに飛び込んできたのだ。
早めに廉が気付いて事無きを得たのだが、引越しを強いられる事になってしまった。
昔のことを思い出すたびに、なんで楓と縁を切らないのだろうと考えてしまう。
「(そんなに保護欲は強くない方だと思うんだけどな……。俺はもしかしてマゾだったりするのか?)」
そんな疑問は今回もまた保留となり、今は楓の意図を聞き出そうとする。
楓は寝転がりながら廉に答える。
「んー?本当は買い物に付き合ってもらうつもりだったんだけど……。なんだかもうどうでもいいやー」
「今すぐ出ていけ」
間髪入れずに言う廉に楓はわざとらしく酷っ!?と叫ぶが、こんなことは日常茶飯事で双方共に本気にしていない。
事実、律儀に外に出かけるための準備を整えている廉が言っても説得力は無い。
一人で行かせたらどうせ巡り巡って俺に被害が及ぶんだよな……と溜息混じりに呟く廉。よく分かっている。
「どこに行くつもりなんだ?」
問う廉に、楓は手に持ったバックからチラシを数枚取り出す。
「いやさ、なる先輩の誕生日が近いらしくてね。誕生日プレゼントを探しに行こうってわけよ」
鳴神と楓は割と相性が合っている様で、廉や氷雨が鳴神先輩と呼ぶ中、楓だけがなる先輩と呼んでいる。
廉としても、鳴神には悪い印象は抱いていないので、割と素直に首を縦に振る。陸上部への勧誘方法が多少過激なのは勘弁してもらいたいが。
「まあ、廉は入部届を出せば良いし……、問題はあたしよね」
「ちょっと待て」
廉の意思を無視した楓の発言に異を唱える。
楓は否定されるとは思っていなかったのか、キョトンとした顔になる。
「え?今まで陸上部に入らなかったのって……、このサプライズで好感度を上げるためじゃなかったの?」
「なんだそれは……」
今日何度目かうなだれる廉に、楓は本気で残念そうな顔になる。
「なんだつまんないの。頑張れば落せそうな気がするのに」
「落すとか言うなよ。氷雨に殺される……」
最早漫才ばりにテンポの良い掛け合いに、どちらともなく笑い始める。
「で、あたしの願望は置いといて。何送れば良いと思う?」
冗談じゃなくて願望なのかよと突っ込む廉を無視し、楓は続ける。
「なんか霧霜は結構高めの……ランニングシューズっての?を送るらしいから、あたし達は単純に装飾品でも」
どうせアイツは選ぶだけでも三時間はかかるだろうから置いてきたわ、と廉が気にしていなかった氷雨のことを言う。
楓はチラシの中から幾つかの店の情報を取り出して廉に見せる。
「ま、行って見るのが一番なんだけどさ。無駄足ってのも勘弁だし」
その後準備を終えた廉と楓は立ちあがり、二人して町に出かけて行った。
「あー喉乾いたー」
一通り町を見て回った後、二人は公園のベンチに腰掛けていた。
それぞれプレゼントは決まり、廉は青地に刺繍をあしらったハンカチ。楓は鳴神のイニシャルを取ったキーホルダーとなった。
何故か二人がプレゼントを選ぶ時にトラブルは起こらなかった。もしかしたら鳴神の運ででプラスマイナスゼロなのかもしれない。
もしくは、廉以外に被害のあるトラブルは起きないのか。
喉が乾いたと言う楓にあのスポーツドリンク(仮)を飲ませたい衝動に駆られるが、残念ながら今ここにはない。仕方ないので自販機まで行って自分の分のミルクココアと楓の烏龍茶を買って来る。
楓に投げ渡し、自分の分のココアのプルタブをあけて口をつける。
「ところでさ、多少戻ったっぽいけど一体昨日何があったの?」
突然言い出した楓の言葉に、廉はビクっと肩を跳ね上げる。
いや、突然ではなかったのかもしれない。あれだけメールを送っておいて、実際会ってみたら何も言わないというのはおかしいだろう。
楓はトラブルメーカーであることを除けばそれなりに気遣いの出来る少女である。無論、有無を言わせないほど廉の顔がひどかったというのもあるが。
町をまわった事によって多少調子を取り戻したと見て、楓はようやく気になっていた事を訊いたのだろう。
とはいえ、廉は楓にユーディットの事を話す気にはなれなかった。話しても信じてはくれないだろう事もあったし、下手に首を突っ込まれても困るというのもあった。
廉は何でもないとお茶を濁すが、それでも楓は追及してくる。
「何でもないわけないじゃない。廉、朝鏡見た?もう本当に酷い顔だったのよ」
黙っている廉に、楓は声量を上げる。
「黙ってないでなんか言ってよ。なんか力になれるかも知れないしさ」
廉はまだ黙っている。
「ねえ廉。あたしってそんなに信用できないの?」
言い募る楓の顔はとても不安げである。
だからこそ気付けなかったのか、廉の表情が段々危うくなっている事に。
「お願いだから何か――」
「何でもないって言っているだろうっ!!」
叫んだ廉を見て、楓は目を丸くする。
それもそうだ、十数年間の付き合いにおいて廉が叫んだ事なんて数えるほど、四捨五入しても十に満たないほどなのだから。
廉は手に持ったミルクココアの缶を握りつぶし、ゴミ箱に投げ捨てて立つ。
「……悪い。頭に血が上った」
ハンカチの入っている包みを持ち、逃げるように去っていく。
楓は叫んだ廉に圧倒されていたのか、まだベンチに座っている。
楓が見えなくなるまで歩き、公園の入り口まで来た時に周りにだれもいない事を確認してからアービティアリィ・ハッカーで近くの木を殴りつける。
「(楓は心配してくれただけなのに……、当り散らす事しか出来ないのか……俺はっ!!)」
そのままフラフラと、夢遊病者のような歩き方で町に向かっていく。
今は何でもいい、この鬱憤の捌け口が欲しかった。
裏通りに行けば何も知らない馬鹿共が屯っているだろう。相手が何人いようと、アービティアリィ・ハッカーがあれば大丈夫だ。一発で人一人を吹き飛ばせるだろう。
「(……見つけた)」
廉の視線の先には四人の少年が集まり、煙草をふかしていた。
人の気配に気付いた四人は、各々こっちに歩いてくる。
本来ならここでわき目も振らず逃げ出す廉だが、今は違う。
「てめぇ……ぶっ!?」
相手が何かを言う前にアービティアリィ・ハッカーで顔面を殴りつけて黙らせた。
まずは一人、悠長に戸惑っている他三人を尻目に近くにいた一人を殴り飛ばす。
あと二人、ようやく構えた二人だったがもう遅い、その頃にはまた一人吹き飛ばされていた。
最後の一人は逃げ出すが、そんな事は許さない。アービティアリィ・ハッカーを伸ばして頭を掴み、そのままビルの壁に叩きつける。
僅か数秒の早業、アームズを視認する暇もなかっただろう。
最後のは多少力加減を間違えて返り血を浴びる程に血が飛び散るが、アービティアリィ・ハッカーを触れているから致命傷ではない事が分かる。
まだ満たされない廉は新たな獲物を探すために歩き出す。
「あら、随分荒れていますのね」
と、その時、廉の背後から少女の声が聞こえた。
ギロリと睨みつけて振り向くと、そこには一人の少女が立っていた。
砂川高校と同じ学区内にあるお嬢様学校、私立『白薔薇女学院』の制服である、どこぞの有名なデザイナーがデザインした薄い青のブラウスとチェックのスカートを着ている。
ツヤのある髪の毛はかなり伸ばされていて、顔を隠さんばかりに伸びている。この裏路地の雰囲気と合わさると薄気味悪い気を感じてしまう。
容姿はお嬢様学校に抱くイメージをそのまま具現化されたように、清楚な美少女といったところである。
彼女は革靴をカツカツ鳴らしながら廉の元に歩いてくる。
そこで廉は気付く。周りがユーディットと会った時のようになっている事に。
いつのまにか叩きのめした四人は消え去り、裏路地の出口には半透明の壁が出来ている。
「(アームズか……。全くもって丁度良い)」
廉らしからぬ物騒な考えと表情になり、少女が何かを言う前からアービティアリィ・ハッカーを構える。
多少壊れかけた殺意を向けられている少女だが、たじろぐことなく口を開く。
「どうもごきげんよう。お久しぶりですね廉様」
廉は首を傾げる。このような人物と知り合いになった覚えは無い。
眉をひそめ、不審げに顔を歪める廉に顔を見て、少女は多少残念そうになりながらも言う。
「私を忘れてしまったのですか……?『伊集院百合子』ですよ」
名乗る伊集院だが、やはり廉の記憶には無い。
しかし、伊集院は名乗った事で廉が思い出すと思いこんでいるらしく、笑顔に戻って話を進める。
「私はあの時のお礼を果たす為にここへ参りました」
あの時、がどんな事を指すのかは廉には分からないが、今そんな事を言っても話が拗れるだけ、目的を訊く為に覚えている振りをする。
「……とりあえずは訊く」
すると伊集院はおもむろにアームズを右腕にだけ発現させる。
伊集院のアームズはユーディットと同じように肘から伸びる人間味のある腕で、黒地に紫の木目のような模様が描かれている。
特徴的なのは指先で、一つ一つに白い糸が巻きついたようになっている。
伊集院はアームズの指ををワキワキと動かしながら言う。
「私のアームズの名前は『インスタントラヴァーズ』能力は触れた人を自由に動かす事が出来ることですわ」
伊集院は、本当は恋人なので対象は男性限定らしいんですけど……、私は女性でも大丈夫なので使えるようですわと訊いてもいないことを付け足す。彼女は少々多様な趣味を持っているようだ。
しかし廉は、例え伊集院が好意的な行動を示しても構えるアームズの手を緩めはしない。
「いったいそれで何をする気だ?」
丁度良い鬱憤の捌け口をみすみす逃すつもりは無いし、何より伊集院の纏う雰囲気が廉に危機感を覚えさせる。
しばらく指をワキワキと蠢かしていた伊集院だが、ピンと人差し指が引っ張られるように動いた後に口を開く。
「簡単な話ですのよ……」
伊集院は指をめいっぱいに開き
「貴方様を誑かす魔女の排除でございます」
ズキューン!!
一気に握ると、それと同時に辺りへと銃声が轟いた。
廉の顔は一気に青ざめる。何故なら、魔女と言われてあてはまるような人物は一人しかいないからだ。
「なに、を……。なんのつもりだ貴様ァッ!!」
激昂する廉にも、伊集院は慈しむような視線を向ける。
「あらあら……、そこまで魔女に毒されていたなんて……。でももう大丈夫ですわ、この百合子めが全力を持って癒して差し上げます……!」
廉は伊集院には取り合わず、すぐに楓の元へ向かおうとする。
「(冗談じゃない……!!あんな別れ方ってあるかよっ!!)」
しかし、走り出そうとした廉はすぐ足を止められてしまう。
「もう手遅れですのよ?安心してくださいな。苦しませはしませんよ」
振り向いた廉の前には、視界を埋め尽くすほどの人間が立っていたのである。
表情は全て虚ろで、恐らく伊集院のインスタントラヴァーズで操られている人達だろう。
思わず血が出るほどに拳を握り締めてしまう。一人一人はアームズを持たない雑魚とはいえ数が数、一人を一撃で沈めたとしても目に見える分だけを潰すだけで軽く十分近くかかってしまうだろう。
その上、元凶である伊集院の戦力は未知数である。廉に近い実力を持っていたとしたら助けるどころか勝つ事すら危うくなってしまう。
そして、伊集院が戦力外だとしても、この兵隊を追加されつづけてしまう。
呆然自失する廉を、伊集院は背後から抱きしめる。
「うふふふふ……、諦めてくださいな。今は私に怒りを感じても、後できっと感謝するようになりますわ」
ま、でないと……、といい、伊集院は抱きしめる力を強める。
「多少、手荒な手段で躾させて頂く事になってしまいますわね」
ブチッと、廉の中で何かが切れた。
「ふざけるな……」
ボソッと伊集院に聞こえないほどの小さな声で呟く。
抱きしめてくる手に力を加え、拘束を解く。
「ふざけるなっ!!もうこりごりなんだ、こんな事は!!」
廉は叫ぶ。
「邪魔をするなっ!お願いだ、邪魔をしないでくれっ!!」
伊集院:廉さまぁーっ!!
廉:ぐはぁっ!?
氷雨:なにぃっ!?あれはもしや伝説のラブコメ界に伝わる奥義『ラブ・クラッシャー』かっ!
楓:は?頭に蛆でも沸いたの?
氷雨:自らの体に愛のパワーを滾らせ、そのパワーを推進力にして相手の鳩尾に一気に抱きつく。その威力と速度はどんな物理法則をも無視し、避けることも耐え切ることも叶わない
楓:………駄目だこいつ
氷雨:その上、鳩尾に抱きついたのにもかかわらず倒れた後はマウントポジションを取れるという不思議な技であるっ!まさかその技を目の前で見ることができようとは……!!
廉:そんなことをくっちゃべってる暇があったらとっととこいつをどけろーっ!!
伊集院:廉様ったら酷いですわ。私の心はこれほどまでに貴方に恋焦がれ、求めているというのに……
廉:そんな心なんてとっとと燃え尽きてしまえ……!!
氷雨:……でもまあ、Mのお前にはちょうどいいんじゃねぇのか?
廉:アービティアリィ・ハッカーッ!!この野郎、何ふざけたことを抜かしているんだー!!
氷雨:ぐふぅ……っ!お、おまえ、本編の状況を無視すんなよ……。まだ俺はアームズについて何も……
廉:知ったことかっ!!
楓:まあまあ、落ち着きなさいよ。廉らしくないよー?
伊集院:そうですわね。私の知る廉様はもっと温厚だったはずですが……
廉:こんな状況に身を置かされて不機嫌にならない奴がいたらそれこそ本当のマゾだ……!
伊集院:そう、ですか……。私は廉様の思考を読みきれていなかったようですわ……
廉:ちょっと待て、そういいながらなぜロープを自分の体に巻きつける
伊集院:あら?殿方というものはサドとマゾしかいないと聞いたのですが……
廉:どこの情報源だいったいそれは
氷雨:あー……収拾つかなくなってきたんで、そろそろ次回予告行くぜ?
氷雨:伊集院と対峙し、拳をぶつけ合う二人。しかし感情を発奮させることのできない廉に対し、伊集院はぶっ飛びすぎた恋心を糧にして圧倒する。
廉はいろいろと策を弄するが、それでもはやり最後にものを言うのは基本的な性能である……
さあ、このピンチを廉はどう乗り越えるのか
次回、『裏切りの抱擁』……お楽しみにぃっ
楓:また出番が無いじゃないの……!!