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第十三話:ラブ・ウォーズ


「……とりあえず情報を整理しますと、俺の知っているアームズは少なくとも俺、東子さん、氷雨、伊集院、キングス・アックア、あの殺人犯……、そしてユーディットですね」


あの殺人事件の翌日、早速東子と廉は東子の知り合いがやっているという、バイト先とは違う喫茶店でストラグルの会議をしていた。


廉の前にはカフェオレ気味のコーヒーとサンドイッチ、東子の前には砂糖も何も入れないブラックのコーヒーだけである。


見た目のイメージ通り甘党かと思ったがそうでもないようである。


廉はタートルネックで黒のノースリーブに、長袖で紺色のジャケットを袖を通さずに羽織っている。


ズボンは色が薄めの青色のジーンズで、若干浮いた感じのゴツイベルトを巻いてある。


その他にも、腕には銀のブレスレット、タートルネックに隠れているが金のチョーカー、足首にも鉄の輪をはめ込んでいる。


これらのほかにも袖を通していないジャケットの袖の内側に鎖状にした鉄を敷き詰め、シャツやジーンズの内部にも鎖帷子のようなものを着込んでいる。


防具としての機能は勿論、必要に応じて武器にするための金属である。


しかし、廉の体格はそれほどがっしりしているわけではない。無論、それなりに喧嘩でならした体は貧弱であるはずが無いが、廉の場合それほど見た目の筋肉には現れていないのでこういったファッションは似合わない。


この日に廉の姿をはじめてみた東子の苦笑いは廉にとって地味にショックだった。


東子の服装はといえば、立ちまわることを想定して、動きやすい薄桃色のショートパンツにの黒のタンクトップへのショールを胸の前で結んで止めている。


髪型も元々それほど長くない髪を髪ゴムでまとめている。


「被害者もいれて八人かぁ……、一地方でこれなら全体量はすごい数になるよね」


一つの県で八人なら、日本にいるだけでも三十六×八で……だいたいだ。冗談だ、二百八十八人、県にいるアームズ全員とすぐに出会うはずはないことを考えれば誤差の分があっても三百人を軽く越してしまうことになるだろう。


……はずなのだが、廉は首を横に振る。


「いや、恐らくアームズを持つのはこの県、もしくはこの地方だけに限られているでしょう」


首をかしげる東子に、廉は続ける。


「ここは他県や外国の情報がまったく入ってこない僻地というわけではないのに、アームズによる事件が表面化したのはわずかに一件だけです。人口密度の多い首都は勿論、人口の多い国なんかはこことは比べ物にならないほどの惨事になっているはずなのに、そんなことは無い。つまり……」


「アームズが現れたのはこの地方、町だけ……」


ええ、と結論を先取りした東子にうなづく。


尚且つ、アームズを持っているのが高校生六人に大学生一人に不明が一人。身体能力で大きな差がつかないようにもなっている。


ちなみに、理由は東子に言ったものがすべてではない。


「(奴は観戦を楽しんでいるのだからな……。戦えないものに与えることは無いし、あまり広範囲に分散しては管理しきれなくなってしまう)」


今までも――今までがあったかどうかは定かではないが――廉のように反抗するものが出ないはずは無いのだから。


そう考えると、反抗が成功した試しが無いということ否応無く突きつけられてしまうので、廉はあまり考えないようにしている。


自己暗示とはいえ、廉は無駄だとわかっている事に力を入れつづけるほどの精神力の強さはない。


「……だとすると、私達の知り合いにもいるって事だよね……」


目を伏せながら東子は言う。


氷雨という前例があるため、東子の友人にもアームズがいる可能性が無いはずは無い。


不安げに瞳を揺らす東子に安心させるために、廉は爽やかに見える笑顔を向け


「……大丈夫ですよ。その時は守って見せます。あなたも、あなたの友人も。この命に代えても」


そうは言うが、廉としての都合もある。


「(すべてが奴の思い通りになった世界で生き永らえる意味がどこにある……!)」


しかし、そんな廉のドロドロとした内心には気づかず、額面どおりに受け取った東子は顔を赤くする。


そんな東子を微笑ましく思いながら、廉はカフェオレで喉を潤しながらサンドイッチに口をつける。


これを食べ終わったらどこで戦闘が起こってもいいようにこの町をパトロールするつもりだ。端から見たらただのデートだろうが。


……と、そこで廉の携帯電話にメールが届く。


「……なんだ、楓か」


開くと、急いで打ったのかはたまた面倒だったのか、簡素な一文で「今どこにいるの?」というものだった。


恐らく廉の部屋に進入したはいいものの、廉自身がいないので送ってきた次第だろう。


今のことをそのまま送ったら、明らかに乱入してくるのは必至なので、適当に買い物だと打ってお茶を濁す。


すると、ほとんどのタイムラグが無く返信が返ってくる。


『今から会える?』


「……無理だな」


言葉通りに返信すると、今度はまったく返ってこなくなる。


廉は首をかしげながら携帯電話をポケットにしまう。


「ねぇ廉。どうしたの?」


その様子を見ていた東子が問い掛ける。


さあ……?と、廉も首を傾げると、東子もなぜか納得する。


東子がちびちびと話の合間に飲んでいたコーヒーはもうすぐ無くなるのを見た廉は、自分の前にあるサンドイッチを急いで食べ、飲み下す。


廉は東子に先駆けて立ちあがり、手を差し伸べる。


「……さて、いきましょうか。デートにでも」


「な、なにいってるのよぅ!?」




































「……やれやれ、探そうとすると現れないのだから困ったもんだよ。マーフィーの法則ってやつを実感するね」


あの後、買い物も兼ねて町を歩き回った二人だが、結局何も起こらず、二人は例の公園でベンチに並んで座っていた。


隣では東子が自分の買った画材の中の絵の具の色を確かめていた。


廉には同じ色にしか見えないが、いろいろと細かい区分があるらしい。


「そういえば東子さんはどんな絵を書くんですか?」


廉としては単純な興味で、他意無く聞いたはずなのだが、途端に東子の動きが止まる。


廉は地雷を踏んだかと、フォローの言葉を考えるが、予想に反して東子は普通に話し出す。


「……絵を書くのは好きなんだけど、最近あんまり書きたいものが無くなってきたんだよね……」


東子の話によると、彼女の実力は更科美大の中でも上位に位置するらしい。しかし、最近はスランプに陥ってしまってるらしい。


別に絵が描けないわけではない、しかし、どうしてもこれだと思えるものを描けないらしい。


常に美術の成績が五段階評価で三だった廉にはよくわからない次元の話だが、とりあえず思ったことを口にする。


「今はもう無いんですか?」


東子は首を横に振る。


「ううん、時々見つかるんだけど……。本当に頻度が低いの」


昔はほぼ毎日というか見るものすべてを描きたいと思っていたのだが、最近はその感動がほとんど無くなってきたということだ。


うーむ、と廉はうなりながらなんと声をかけるべきか悩む。


と、そこで思考がギャグ路線に飛び、とんでもない答えが思いつく。


こんなことは言うべきではないとわかっているのだが、どうしても廉には我慢ができなかった。


「……俺、とか描いてみたらどうです?」


本当は美化して〜〜云々と言ってまたからかうつもりだったのだが、実際口に出たのはこの一言だけだった。


すぐに取り消すために曖昧な笑顔を浮かべて口を開こうとするが、予想以上に真剣な顔の東子に見つめられて思わずたじろいてしまう。


「なるほど、そういうのはあんまり描いたこと無かったなぁ……」


じろじろと舐めまわすような視線に廉は居心地の悪さを感じながらも、何をすればいいのかわからない。


真剣な表情のまま東子は今日買ったスケッチブックと鉛筆を取り出し、自分の太腿の上に立てる


横目で廉を見ながらスケッチブックに鉛筆を走らす。


「う〜ん……」


しかし、廉の輪郭を書いた時点で破り捨て、丸めてごみ箱に投げる。


廉と違って普段の生活にアームズを使うことは無く、東子の投げた紙くずはごみ箱からかなり離れた位置に落ちる。


「ねえ、ちょっと私の前に立って適当にポーズでも取ってみて」


鬼気迫るという表現がちょうどよい表情で言われ、廉は断ることも茶化すこともできずに素直にベンチから立ちあがって東子から少し離れた位置に立つ。


ポーズを取れといわれたが、公園のど真ん中でポーズを取っている姿を知り合いに限らず誰かにでも見られたら悶絶死は必至である。


廉は仕方なく、直立ではなく若干崩した立ち方をする。


東子はスケッチブック越しから時々鋭い視線を向けながら新たな紙にすばやく描きこんでいく。


「(まるで人が変わったようだな……)」


廉は嘆息しながらも、無言のままの空間に耐え切れず口を開く。


「……脱いでみます?」


「うん、お願い」


「はっはー……、流石に……ってええっ!?」


冗談のつもりで言ったのだが、普通に即答されて思わず叫ぶ廉。


急に叫んだ廉の意図がわからないのか、描く手を休め、きょとんとした顔で東子は廉を見る。


「だって……、裸体のスケッチは筋肉の形とかを知るのにちょうどいいんだよ?」


だからって……と苦笑いを浮かべる廉をよそに、東子は再びスケッチの作業に移る。


絵を書いている途中は、羞恥心は働かない仕様になっているらしい。


ここで脱いでも、廉ばかりが羞恥を感じることになってしまうので、何もできずに立ち尽くす。


幸い、この公園に誰かがやってくる気配は無い。……のだが、恥ずかしいことに変わりは無い。


「(不謹慎だけど……、誰か、そうアームズでもいいから乱入してこないかな……)」


しかし、廉の願いはかなうことはなく、その後長い間放置プレイを強制的に楽しませられる羽目になってしまった。


(暗転)


「……ふう、ありがと」


一通り下書きが終わり、いい笑顔の東子が足がつりかけている廉にそう言った。


廉は深い息を吐きながら再びベンチに腰掛け、東子のスケッチブックを覗き込もうとする。


「……だ、駄目っ!」


が、東子は過敏に反応して隠そうとする。


廉は首を傾げるが、東子はスケッチブックを抱きしめながら廉に背を向けて言う。


「未完成って事もあるけど……、なんか、恥ずかしいの……」


先程までの凛とした表情はすでに鳴りを潜め、今まで通りの恥ずかしがり屋な東子に戻っていた。


しかし、今まで精神的に長い間放置プレイを受けていた(ドサド)が許すはずも無い。


「そう言われると力ずくでも見たくなってしまいますねぇ……。ほらほら、減るもんじゃあるまいし」


ワキワキと指を蠢かしながらじりじりと東子に近づく廉。端から見ればただの変態である。


「か、完成したら見せるからぁ……。いいでしょ?それで許してぇっ!」


「そんなの信じられるわけ無いじゃないですか……。ほら、怒らないからお兄さんにすべてを曝け出してしまいなさい」


私のほうが年上なのにー!と東子は叫ぶが、精神年齢ではどっこいどっこいだろう。


「……いまだっ!」


叫んでスケッチブックを持つ手が緩んだ隙に、廉はアービティアリィ・ハッカーですばやく抜き取る。


驚き、取り返そうとする東子を片手で制し、先程東子が描いたページを見て。


「…………………………………」


「あうあー……」


絶句した。


そこには、確かな技術に裏打ちされている、なぜか全身鎧に両手剣を携えた廉の姿が描かれていた。


廉は二の句をつなげられず、東子は真っ赤になって蹲っていた。


そういうのを描いたことが無かったは、こういう絵を描いたことが無かったということなのだろう。


「なぜ、こんなものを……?」


ようやく声を絞り出した廉は東子に問い掛ける。


東子も、真っ赤な顔を手で覆いながら呟き始める。


「本当は冗談のはずだったんだけど……、なんか思わず似合っちゃって……」


問答無用で破ろうとする廉の腕に東子は飛びつき、抱きついて止めようとする。


「止めないでください東子さん!こんな物がこの世の中に存在しているというだけで俺の精神はーっ!!」


「お願いやめてーっ!これは至上稀に見る会心作なの。描き上げればスランプから抜け出せるかもしれないのー!」


……このバカップルが。


その後、破らせてくれ、いや破らないでという問答が十数分続き、結局廉が折れる。


「もういいですよ……。でも、誰にも見せないでくださいね……」


うん、と頷く東子だが、毛頭そんなつもりは無い。彼女にとっては金賞も狙えるほどの出来なのだ。


どっと疲れがきた廉はげんなりとした表情でうなだれる。


「なんか……、もう疲れた」


空はまだ青いが、もうすぐ日没の時間が近くなってきている。日が暮れるのも時間の問題だろう。


廉は疲れた体に鞭を打ち、立ちあがる。


「そろそろお開きにしましょう。送りますよ」


そうして手を差し伸べると、東子は頬を染めながらエスコートされる姫のように立ちあがる。


東子も廉の調子に合わせ始めているようである。


……しかし、それだと(ドサド)としてはつまらないので。


「……恥ずかしくないんですか?」


「誰がそうさせたのよっ!!」


やはり、顔にあらわしてないだけで相当恥ずかしかったらしく、顔を茹蛸のように真っ赤にしながら廉に噛み付く。


廉は笑いながら、こちらもまたエスコートするナイトのように恭しく動き始める。


……先程のナイト姿の自分自身を思い浮かべて自爆してしまったが。


その腹いせを兼ねて、廉は逃げられないように東子の手を握り締め、一気に距離を詰めて耳元でささやく。


「……送り狼になっていいですか?」


もうすでに臨界点を迎え、これ以上赤くならない顔のまま、東子は俯く。


「……うん、廉ならいいよ」


ボンッ!


今度は廉が赤くなる番だった。


「う、あ……」


今まで散々東子をからかってきた廉だが、恋愛経験が豊富なわけではない。むしろかなり少ない部類に入るだろう。


そんなうろたえる廉を見て、東子は笑い出す。


「反撃成功!私の気持ちもわかったでしょー?」


戻れと思っても元に戻らない顔の赤さに廉はぐぬぬ……と唸る。


仕方ないので、廉は真っ赤な顔のまま反撃に出る。


「それなら、了承が得られたところで……」


東子の両手をつかみあげ、近くに木に体を押し付けさせて顔を近づけさせる。


「存分に狼に成らせていただきましょう……!」


これほどすれば東子は驚き抵抗し、最悪平手打ちが飛んで来るかもしれないが、そこまでさせればこちらの完全勝利である。……基準は定かではないが。


が、そんな廉の予想に反し


「う、ん……」


「ぐはぁっ!」


抵抗せず、目をそらしながら普通に恥らいはにかむ東子に廉はカウンターでノックアウトされてしまった。


すぐに東子の手を離し、背を向けて膝に手をつき、無理やり息を整えようとする。


しかし、そんな隙を東子が許すわけも無い。


「もう終わりなの……?」


「ぐふぅっ!?」


廉を背後から抱きすくめ、耳元で呟く。


止めを刺された廉はその場に崩れ落ちる。


その証拠に、廉の枯れかけていた精力が復活し始めている。


「(まずいまずいまずいまずいまずいまずい―――――!!この状態はまずいってぇっ!!)」


アービティアリィ・ハッカーで直せない内心が壊れかけながら廉はぎこちない動きで振り返ろうとする。


……と、その前に東子は離れ、笑い始める。


「年上をからかうからこういうことになるのよ、勉強になったでしょ。廉?」


「その真っ赤な顔で言っても説得力ありませんってば……」


せめてもの反撃としてそう呟くが、勝者の余裕か気にせず受け流す。


「なんだもう、廉ったらずいぶんと女の子をオトしているイメージがあったのに……。打たれ弱いんだね」


「打たれ強いといった覚えも無いですよ……」


そもそも、サドは責めるだけが快感であって、反撃や追い込まれる事に強いわけではない。


覚えていてくださいね……!と恨み言を吐きながら廉は立ちあがり、東子の隣に立つ。


「……なんか、アームズを相手するよりも疲れた気がするね」


「……全くです」


馬鹿やっている間に空はだいぶ紅に染まり、日が沈み始めていた。


「そうだっ!」


その光景を見た東子は突然アームズを出す。


前前に打ち合わせていて、どちらか片方がアームズを出したらアームズを出し返して隔離空間を作る。というものがあった。


二人のアームズが出現したことによって隔離された空間の中、東子は廉の手を引いて道路のど真ん中に立たせる。


何がなんだかよくわからない廉を放置し、東子は少し離れてあのスケッチブックを取り出す。


どうやら背景をここに決めたらしい。


東子から見ると、廉の立ち位置は大通りに沈んで行く夕日のど真ん中で、伸び行く影や逆光が神秘性を増している。


夕日は刻一刻と沈んでいくために、東子はすばやい鉛筆さばきで描きこんでいく。先程までスランプに陥っていたとは感じさせないほどである。


廉は半ば感心し、半ば呆れながら東子の姿を眺める。


「(……全く、見てて飽きない人だ)」



ユーディット:ねえ東子さん?ちょっといいかしら


伊集院:あら奇遇ですわね。わたくしも少し彼女に用が合ったところですの


東子:え?なんで二人してアームズを出してるの?


ユーディット&伊集院:分からないの?


東子:ハモらないでよっ!?


楓:あっはー。見てるぶんはおもしろいねぇ


東子:他人事じゃないよぉっ!


楓:良いじゃない出番があるだけ。元々チョイキャラっだ頃に比べれば大きな進歩よね?


楓:あたしなんか、出番が無さ過ぎて口調を忘れられるなんていう事件が起きてるのよ?


東子:うう……でも、なんか納得できない


ユーディット:ふふ、別にそんな事どうでも良いじゃない。私なんかある意味新キャラよ?


伊集院:ですわね。そんな事よりとっととわたくしたちと一緒に隣の部屋にでも行きましょうか


東子:ひっ!?た、助けて、れーーん!!


三人、退場


楓:……ふう、本当に、出番があるだけましだよね。なる先輩


鳴神:しくしくしくしくしく……


楓:本編では一話分しかまともに出てないし、この後書きでも全然主役張れないし……、これは対を成す霧霜の出番が少ないせいね


鳴神:(ギロッ!)


氷雨:ちょ、俺に矛先を向けないでくれよ!


鳴神:そうよねぇ……!氷雨君がもうちょっと出番が多ければ私だってもっと……!!


楓:『鳴神の好感度が十下がった』


氷雨:テメェクラァッ!!


廉:……何をやってるんだお前達は


楓:あら女こまし


廉:ぐっ!?開口一番それはきついぞ……!


楓:そうは言ってもね、あれは無いわよ


廉:う……、否定は、できないけど……


楓:まあいいわ、追及は今度にしてあげるから、とっとと次回予告でも始めちゃいなさい


廉:……翌日、俺達は再び集まり、ストラグルの活動を始めた。

といっても、やはりそう簡単に殺し合いは起きず、殆ど……恥ずかしいがデートのようなものとなっていた。

しかし、そんな甘い日常を許すほど世界は寛容ではない。

精神の根幹を揺るがす、戦いが始まった

次回、『崩壊』……殆ど俺と東子さんの独壇場だな


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