第十話:変わらぬ逃げオチ
「もーっ!!どこにいってたのよ」
廉の姿を見るなりにそう言ってきた楓に、手に持っている烏龍茶を渡す。
氷雨にはコーラ、鳴神にはミルクティーである。
廉はシートの上に座り。
「そりゃあ話すとなると原稿用紙三百枚にも及ぶ壮大なストーリーが……「似合わない事はするもんじゃないわよ」
楓に一蹴された。
確かに似合わない事は自覚しているが、かといって本当の事を話してもこれまた似合わない事をするもんじゃ無いと一蹴されてしまうだろう。
「ま、本当のところはそれを買いに行って来ただけなんだけどな」
そう言って三人に渡した缶を指差す。
「それだけでそんなに時間かかるもんなの?」
問う楓に、廉はむしろ堂々とした態度で理由をでっち上げる。
「全く、人でごった返す有名な海水浴場じゃあるまいし、烏龍茶、コーラ、ミルクティーが全部揃った自販機なんてあるもんかよ」
これだけでは理由として足りないだろう。「わざわざ好みにそろえなくてもいい」と言われればそれまでだ。
「……ま、本当のところはナンパされていたんだけどな」
「「「ええっ!?」」」
三人の驚きの声が重なる。
「……酷い言い草だな」
それを聞いて傷ついたような苦笑いを浮かべる廉。予想はしていたが、こうも綺麗に驚かれるとそれはそれで傷つくものだ。
「えー……、だって、だってよ?『落としづらそうな男子』のぶっちぎり一位の廉がナンパされるだなんてぇっ!!」
「なんだそれは」
突っ込む廉の言葉は大海原に吸いこまれる。
「いやー……、物好きな奴もいるもんだぜ」
「金城君はどちらかといったら誑かす方だと思うんだけどな……」
酷い言われように、小学生時代には彼女がいたんだとかこの間告白されたばかりなんだと叫びたい気分に駆られるが、どちらも思い出して気分のよい事ではないので無理矢理飲みこむ。
「……ちょっと待て、誑かす方ってのはどういうことですか?」
廉はそんなに女っ気のある人生を送ったつもりは無いし、数少ない女性である楓を誑かした覚えは無い。ユーディットに関してはなんともいえないが……。
「いえ、別に大層な事ではないのよ?」
ニヤニヤと何か見透かされているようで嫌な笑みを浮かべる鳴神と目を合わせていられずに目をそらす。
「……もういいですよ。それより、やっとこ帰れ……もとい、もう泳がないのか?」
戦闘のために着替えていた廉はともかく、残り三人も既に水着を脱ぎ、私服に着替えていた。
恐らく俺を探すために着替えたんだろうな、と多少申し訳無い気持ちになりながら海に目をやると、嫌なものが目に入る。
「あー……」
廉は完璧に油断していた。
キングス・アックアとの闘いは廉が起こしたトラブルであり、楓のトラブル体質はまだ発動していなかったのだった。
少々離れた位置からステレオタイプなチンピラさんがこちらを見て何やら騒がしくなっているようである。
「おい、あの子達かわいくね?」
「お前声かけて来いよ」
「やだって、おまえやれよー」
……的な会話だったらどんなによかった事か。
実際は
「あいつ等は金城廉と霧霜氷雨!」
「まずお前が突っ込めよ」
「ふざけんな、捨て駒にする気か!?」
言ってることは似たようなことだが、対象と意味がまるで正反対である。
廉は三人に目配せすると、氷雨は臨戦体勢となり、楓と鳴神は荷物をまとめる。
そして廉は鳴神と楓の両方の胴を脇に抱え、逃げる。
今までなら無理だったのだろうが、アームズの力を使えば人間二人を抱えるなんて造作もないことである。
幸い、楓は小柄で鳴神は陸上でそれなりに引き締まっているので違和感を感じられることはないだろう。……恐らく。
「(……全くっ!!どんなに非日常に足を突っ込んでおいても、オチは変わらないのかよっ!!)」
「ぜぇっ……、はぁっ……!!」
違和感を持たれない程度にしかアームズを使えなかったために、廉の体力は今まで以上に削られてしまった。
逃げる途中周りの人から奇異の目を向けられたが、そんな事を気にしてしまうほど廉の精神はもう弱くは無い。
それほど外からから目立たない喫茶店に入り、従業員を完璧に無視して席についてテーブルに突っ伏す。
喫茶店、といってもどちらかといったらファミレスのような雰囲気で、いろいろな世代の客層である。
鳴神と楓が同じテーブルにつき、何やら話をしているが、廉にそれを聞いている余裕は無い。
「本当に惜しいわねえ。私達二人抱えてあそこまで走れるって……、もう高校生のレベルじゃないわよ?」
「だったらなる先輩。今なら廉も意識が朦朧としているからカバン漁って実印でも抜きっとって入部届書いて見たらどうです?あたしが廉の筆跡真似るんで」
「ちょっとまて」
無い。……のだが、流石にあのような会話を聞いてしまえば黙っているわけには行かない。
別に実印なんて持ち歩いているわけではないが、楓ならともかく鳴神にカバンを漁られてしまうのはそれなりに恥ずかしいし、カバンを漁っていいんだと習慣づけられても困る。
「あ、起きてんなら話が早いじゃない。ほら、これにサインして」
「アホか」
鳴神から受け取っていた入部届を渡してくる楓の頭を軽くはたき、入部届を鳴神に返す。
ついでに近くで手持ち無沙汰にしていたウェイトレスにコーヒーを頼む。
剣呑な顔をしている廉に多少怯えながらもオーダーを繰り返し、厨房に向かっていった。
それを見ていた楓と鳴神は揃ってニヤニヤとした顔になる。
「可哀想じゃない廉君。あの子かなりビビってたわよ?」
「うん。とって食っちまうぞくらぁ的な顔してたわね」
「なるほど、廉君のストライクゾーンはウェイトレスだったのね」
「んじゃ、ここの制服着て入部を迫ったら簡単に落ちるんじゃないすか?」
女三人寄れば姦しいとは言うが、楓と鳴神では二人でも充分に姦しい。
もう帰ってもいいかなぁ……とは思うが、下手に解散した後に鳴神や楓が先ほどのチンピラさんに出くわしてはまずいのでそうも行かない。
少なくとも、氷雨がここにくるまでここを動くわけには行かない。
廉が逃げ出したい衝動に駆られていると、先程のウェイトレスがコーヒーをトレイに乗せて歩いてきて
「きゃあっ!?」
突然走っていた子供にぶつかってずっこけた。
そして当然、持っていたコーヒーは宙を舞い、歩く先にいた廉に向かいとんでゆく。
「ま、まさかそんなベタな……!」
アームズを使えば簡単に弾ける速度だが、こんなところで使うわけにも行かない。
ホットじゃなくてよかったなぁ……と取り留めないことを考えながら、為す術も無くコーヒーを一気にかぶる。
元々長髪である廉はコーヒーをかぶったせいで表情が見えなくなり、余計怖さを増している。
そのせいでウェイトレスはもう震えんばかりに怯えてしまっている。
そのまま少し無言の時間が続いたが、鳴神が口火を切る。
「……廉君的に、ドジッ子はどうなのかしら?」
「俺を心労で殺す気ですか」
口ではそう言うが、この程度のトラブルは楓の起こすトラブルに比べれば本当に些細なことである。生命の危機が無いなんてなんて素敵なんだ。
視界の邪魔になる前髪を避け、すっかり縮こまってしまっているウェイトレスに笑いかける。
「……タオル、貸してくれませんか?」
途端、ビシィッ!と背筋を伸ばしたウェイトレスはほぼ全力疾走で厨房に戻り、すぐにタオルを持ってくる。
拭くつもりだったのか、恐る恐る手を伸ばしたウェイトレスからタオルを取り、自分の手で髪を拭く。
しかし、ここまで怯えられると逆にこちらが悪い気持ちになってしまう。廉は髪を拭きながらウェイトレスのほうを向き。
「ああ、気にしないでください。それより、代わりのコーヒー、お願いできます?」
安心させるために、自分でもわざとらしいと思うほど爽やかな笑顔で言うと、裏返った声ではいと叫んで厨房に走っていった。
「……やっぱり、廉君は誑かす側ね」
「聞き捨てならない言葉を口走らないでください」
鳴神は感心したように言う。海での会話といい、どこまで廉をプレイボーイにしたいのだろう。
甘い言葉を囁いたわけでもないのに何故ここまでいわれなければならないのだろう。
廉はタオルで手を隠しながらアービティアリィ・ハッカーで髪から一滴残らずコーヒーを取る。
戻ってきたウェイトレスはコーヒーとクリーニング代ですと封筒を持ってきたが、廉はコーヒーだけを受け取り、他は断った。
アービティアリィ・ハッカーですべて綺麗に出来る以上、やはりもらってしまうのは心苦しい。
何かいいあぐねていたままウェイトレスが厨房に戻ると、それと入れ違いに氷雨が喫茶店に入ってきた。
乱闘まがいの事をしていたのに、氷雨には傷一つなく、服も乱れていない。
まさかアームズを使ったんじゃないかと危惧するが、氷雨はそんな廉に思考を呼んだのか普通に殺ったよと声をかけながら廉達のいるテーブルに座る。
氷雨が一人残らず叩き潰したので、これでようやく帰れると廉は腰を上げた。
……もう何も起こらないでくれよ、と心の中で呟きながら。
楓と鳴神を家まで送った後、廉と氷雨の二人は分かれ道まで一緒に歩いていた。
周りに人がいなくなったのを見計らって、氷雨と廉は同時にアームズを出して二人のいる場所を透明な壁で隔離した。
「……で、どんなアームズだったんだ?」
「基礎能力的にはお前と同じ位で、でもリーチは手の延長程度でほとんど無いといってもいい」
無論、二人に戦う気は無く、今日あったことを話すためである。
ついでに廉はアービティアリィ・ハッカーで残りのコーヒーをすべて取っておく。
「名前は『キングス・アックア』なんでも溶かし、能力を解除すると溶けた時の形のまま元に戻る、だ。人体に食らったことは無いが、恐らく人相手でも同じだろうな」
氷雨は近くの塀に寄りかかり
「……しっかし、なんで俺を呼んでくんなかったんだよ。二人でぼこればすぐに終わっただろうしよ」
「何を言っているんだ。俺達二人が姿を消したら、間違い無く楓と先輩はついてきたぞ?」
だよなぁ……と呟いて苦笑いする氷雨。
と、その時、遠くからこちらに向かって走ってくる足音が聞こえる。
途端に廉と氷雨は口を閉じ、路地の角に身を潜める。
この空間は一般人を完璧に隔離できるはずである。にもかかわらず、足音が聞こえるということは、間違い無くアームズを持っているのだろう。
「……ここまで同じ日に何度もアームズに出くわすと、トラブルメーカーは俺なんじゃないかと思えてくるよ」
どれほどアームズがばら撒かれたかは知らないが、ここまで近くに何人ものアームズがいるなんて相当珍しいことだと思う。
足音を隠すことなくこちらに走ってくるということは、空間発生時に巻きこまれたのだろう。
空間発生後に入ってきたのなら、少なくとも敵は二人で交戦状態であるということは承知だということで、漁夫の利を得るためにも気配を消す必要があるのだから。
廉からは敵の姿は見えないが、足音で距離はわかる。
道路を挟んで向こうに隠れている氷雨とアイコンタクトを取り、出てきたところを一撃で沈めることにした。
そして、闖入者が姿をあらわした途端、同時にアームズを構え
「た、戦いは止めてください〜……」
そんな情けない声を聞いて一気に戦意を喪失した。
戦う意志は無さそうだが、向こうの意図が分からない以上少しでも優位な状態で話し合うため、廉は腕輪を刃に変えて闖入者の喉に突きつけ
「こんなことをしていても信じられないようだが、こちらも戦う意志は……ってはぁっ!?」
そして闖入者の姿を見て思わず素っ頓狂な声を上げた。
何故なら、そこにいたのは先程のドジッ子ウェイトレス私服バージョンだからである。
ただでさえ臆病なウェイトレスは、喉に刃を突きつけられた上に廉に威圧(と思っている)され、一気に許容量をオーバーした。
「はうっ……」
意識を失って崩れ落ちるウェイトレスをとりあえず廉は受けとめるが、どうすれば良いのか分からない。
流石に、仮にもアームズを持つものが喉に刃を突きつけた程度で気絶するとは予想もつかないだろう。
このまま放っておきたいなあ……と考えながら氷雨の方を向くが、氷雨は苦笑いを浮かべながら帰ろうとする。
「逃げるな」
「……いや〜、だって気絶させたのは廉だしぃ?俺は関係なくね?」
そうはいうが、廉もこの状況を打破する方法は思いつかない。家に連れ帰ったりでもしたら間違い無くウェイトレス姿で鳴神が入部届を突きつけてくるだろう。
仕方なく、廉はウェイトレスを俗に言うお姫様抱っこで抱き上げ、近くの公園に向かう。
一応氷雨と廉がアームズを出していれば空間が閉じることは無いだろう。
「……で、どうすればいいと思う?」
「だから俺に聞くなよ。俺が女の扱いが上手かったら今頃俺と鳴神先輩はラブラブだっつーの」
いや、それは無いだろう。と廉は思いながらも口には出さず、とりあえずハンカチを近くの水道で濡らして額に置く。
パッと見で不良の印象を受ける氷雨には姿を消してもらう。起きてすぐ気絶されかねない。
やることが無くなった廉は、傍らに眠るウェイトレスを不躾ながらも観察する。
薄い茶髪のショートカットで、毛先が多少外側に跳ねている。
身長は廉よりも低く150前半くらいだろう。割とふっくらとした体型をしていて、無防備に眠りこけているとあって枯れているといわれている廉でも目のやり場に困ってしまう。
服装はクリムゾンレッドのノースリーブに淡い桃色のショールを羽織い、桃色を基調といたフレアスカートをはいている。
年はパッと見よくは分からないが少なくとも廉より年上に見えるが、まるっきり大人という風には見えない。大学生といった所だろうか。
ピンクに身を包んだ大学生は結構痛いと思うが、彼女の雰囲気が違和感を消して見せる。
目じりの泣きボクロが特徴的である。
そして数分後、とことんに居心地の悪い時間を廉が過ごした後、気がついたらしく、ウェイトレスは身じろぎしながら薄く目を開けた。
廉は腫れ物でも扱うくらいのつもりで、出来うる限り優しくウェイトレスに声をかけた。
「……大丈夫でしたか?」
その声を聞いた途端、ウェイトレスは顔を真っ赤にして跳ね起き、うろたえながら自分の服の乱れをチェックした。
無理も無い、健全(?)な男子学生の前で気絶したというのだから貞操の危機を感じてもおかしくないだろう。
一通り乱れが無い事に安心し、しかし目の前にいるのが先程喉に刃を突きつけた相手だと知って一気に青ざめる。
安心させるために廉は多少過剰なくらいの笑顔を浮かべ、言う。
「先程はすいませんでした。こちらとしても必要以上に警戒していたものでして」
そう言って頭を下げる廉に、ウェイトレスは少し安心した様子で答える。
「あ、はい……。こちらこそ……」
しかし、刃を突きつけられた印象は拭えないのか、はたまた元々こういう性格なのか、おどおどした様子は抜けない。
そこで、ウェイトレスは廉が喫茶店で迷惑をかけた客である事に気付き、また顔を赤くする。
「あっ……!あの時のお客さんですよね。うわぁ、私ったら続けてなんて事を……!!」
悶えるように羞恥に体をくねらせるのを見て、思わず廉も赤くなってしまう。
「あ、いや……。別にアームズ使え「そうだったぁっ!!」
アームズ、という単語を聞いた途端ウェイトレスは急に叫んだ。
すぐに叫んだ事に気付いてまた顔を赤くしながら廉に問う。
「あの……、あなたと戦ってた人は……」
「俺のことか?」
「ひゃあっ!?」
廉達の座っているベンチ近くの森から氷雨が顔を出しながら答えた。
「また気絶しそうなことをするんじゃないっ!!」
スパァンッ!
廉はすぐさま腕輪から金属製ハリセンを作って氷雨の頭をはたく。
ハリセンとはいえ、流石に金属製だけあって相当痛いようで氷雨はしばらく悶絶する。
氷雨が悶絶している間に、ウェイトレスに向き直り、説明する。
「えーっと……、俺とこいつは所謂腐れ縁とい「何を言う、唯一無二のライぶぇっ!!」
スパァン!!
今度は無言で叩き潰し、言い直す。
「所謂腐れ縁というやつで、両方ともアームズを持っていますが、紆余曲折あって今の状態に落ちついているんです」
廉が表情を変えずに氷雨をしばくのを見てまた若干怯えるが、なんとか自分を奮い立たせて口を開く。
「え……、その、戦ってたわけじゃないんですか?」
「ええ、俺が会ったアームズの情報を話してただけなんですが」
それを聞いて再び彼女は羞恥に身をくねらせる。
「あう……、なんて勘違いを……!」
一通り説明を終えた廉は立ち上がり、氷雨を起こす。
それを見たウェイトレスは慌てたように立ち上がり
「えっ!?あ……、あの、あなたは生き残って願いを叶えてもらおうとは思わないんです、か?」
その問いに、廉の脳内でユーディットの泣き顔がフラッシュバックした。
しかし、廉は努めて冷静に返す。
「……戦いには向いていませんから」
しかし、感情を押さえきれなかったのか、氷雨は微妙な表情になり、ウェイトレスも少し怯えてしまう。
それを払拭するように、廉は無理矢理に笑顔を浮かべる。
「俺達は砂川高校の二年生、金城廉と霧霜氷雨です。何かあったら連絡ください、力になりますから」
ウェイトレスは何か言いたそうな顔をしていたが、それを飲み込み
「私は更級美術大学の『南東子』です。こ、こちらこそちからになりますっ!!」
更級美術大学といえばそれなりどころかかなりの名門である。それほど歴史が深いわけではないのだが、学長の巧みな手腕で一気に名門大学までに上り詰めた、ある意味ベンチャー企業に似た発展をした大学である。
しかし、廉はそれよりも気になる事があった。
「南東、ですか……」
「い、いわないでください〜っ!」
東子は目に涙を浮かべんばかりの必死な顔で廉にすがりつく。
ちなみに、彼女の父親の名前は南仁志である。
縋り付いた時に豊満とも言える東子の胸が廉に当たるが、廉は特に気にせず謝りながら振りほどく。
とりあえず、氷雨が感心した顔で「鳴神先輩のいってた事も分かるな」といっているのを粛清……もとい修正しなければならない。
東子を放置し、殺意満載で氷雨とのリアル鬼ごっこが始まった。
鳴神:……………………………
楓:……………………………
伊集院:……………………………藁人形はどこに置いたかしら
楓:ちょ、何をする気なのよっ!
伊集院:止めないでくださいませっ!私でさえお姫様抱っこはまだされていないのにあの女ときたらーっ!!
楓:……あたしは普通にされたことあるけど。逃げるときに
伊集院:……御髪を一本いただいてもかまわないでしょうか?
楓:額に青筋を浮かべながらいわれてもあげるわけ無いでしょうがっ!
伊集院:……ふう、仕方ありませんわね。効果は落ちますけれど普通に丑の刻参りで……
(楓、藁人形を蹴り上げる)
楓:だからやめなさいってば……
鳴神:……ふふふふふふふふふ、君達はまだいい方よ……。出番があるだけ、ねぇ
鳴神:私なんかすぐ出てすぐ消えて……、会話なんてもってのほか……。うわあぁぁぁぁぁん!!
(鳴神、泣きながら去る)
楓&伊集院:……………
楓:次回予告、しようか
伊集院:……ええ
楓:霧霜を粛清……もとい修正した後、廉は家に帰らず町をぶらついていた。
そこへ先程別れた筈の東子が再び姿をあらわす
……彼女の目的や如何にっ!!
次回『デビュー』……あたしが出ないんで楽しみにしなくていいわよ