第4話
週一ペースで投稿していますが大分苦しくなって来てます。
ご感想を書いて頂いた方、大変ありがとうございます。返信できる時間がなく申し訳ございません。ちゃんと読ませて頂き今後に生かしたいと思います。
「お手伝いしますね!」
二人組に向かって声をかけたのだが、二人は何故か反応が鈍い。 そこであることに気づいた。
「あれ? もしかして日向語通じませんか?」
普通に話かけて思い出したのは、俺が大陸の言語を知らない事だった。
ちょっと前に揉めていた時は遠かった為、何を言っていたのか分からなかったのだが、もしかして大陸語だったのだろうか?
「いや、大丈夫通じているよ」
ロングソードを持った、金髪オールバックの人が答えてくれた。
「こんな子供が何であんな動きを……」
弓からショートソードに持ち変えていた短髪の人が何か呟いている。
「周りの右側の魔物は僕が相手しますね」
「分かった。行くぞニコラス!」
「あ、ああ分かった!」
そういった簡単なやり取りを交わして、攻撃を開始した。
俺のいきなりの攻撃で囲みを突破され、唖然とした様子から回復した魔物達も、こちらの動きに怒りの表情で向かってきた。
結構な数ではあるが、この程度の魔物相手はたいした脅威ではない為、魔闘術を使わず木刀で蹴散らしていった。
「ゴブリン相手って言ってもなんて速さだ!」
「まったくだ!」
などと俊輔の様子を見つつ、ペドロとニコラスは同じくらいの数を切り飛ばしていた。
「ガーーーーー!!」
話ながら魔物を倒していたペドロに向かって、オーガが棍棒を降り下ろした。
「おっと! 危ねーな!」
言葉とは裏腹に余裕でペドロは攻撃を躱した。
「Fuego Bullet!!」
ニコラスが何か叫ぶと、指先から出た火の弾丸が棍棒を持っているオーガの右手を撃ち抜いた。
「ダリャーー!!」
弾丸を撃たれ棍棒を落としたオーガをペドロが切り刻んだ。
「よっしゃー! 後はゴブリンだけ……」
「こっちは終わりました」
オーガを倒し振り返ったペドロに、ゴブリンの相手を終えた事を俺は伝えた。
そのすぐ後、ニコラスと呼ばれていた人も残りの魔物を倒し終えた。
「ふー、終わった。それにしても……」
ペドロとニコラスは視線を合わせると疑問に思っていた事を同時に聞いてきた。
「「坊主(君)は何者だい?」」
その質問に、俺はこう答えた。
「僕は俊輔、7才だよ!」




