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第3話

 魔物が出る森の中で見つけた二人組は二人共金色の髪をしていた為、すぐに外国人だと分かった。

 なぜなら、この日向の国は前世の日本同様に島国で、黒髪黒目が当たり前とされている為である。

 金髪の人間は大陸の人間である証、確かにこの村は大陸に近く、西に一つ山を越えた町は港町で、大陸の人間が渡って来たりするのだが、この村に来るには険しい道のりがあり、メリットも少ない、というより無い。

 その為この村に来る人は今まで見たことがなかった。


「何でこんなところに外国人がいるんだろ?」


 とりあえずその二人を遠くから眺めることにした。






────────────────────


「なぁー、本当にこっちで合ってるのか?」


 二人組の一人ペドロが相方のニコラスに話かける。


「地図を持ってるお前が言うの?」


 どうやら二人は道に迷っているようだ。


「あの時の分かれ道で、お前が左って言ったんだろうが!」


「あん? なんだコラ?」


「ヤンのかコラ?」


“ガサガサッ!”


“バッ!!”


 ケンカを始める寸前だった二人だが、物音を聞いた瞬間素早く臨戦体制に入る。


「何だ……、ゴブリンか?」


 物音がした先にいるゴブリンを見てペドロが呟く。


「ちょっと待て! オーガだ!」


 ニコラスが言った先には二人の倍近い大きさの鬼、オーガがゴブリンを引き連れて二人に向かってきた。


「やるぞ! ニコラス!」


「おう!」


 二人は戦闘に入った。

 ペドロはロングソードを下段に構えてオーガに向かって行き、ニコラスは弓でオーガの周りのゴブリンに攻撃を開始する。

 オーガが棍棒をペドロに降り下ろす。

 ペドロはそれを余裕を持って横に回避する。

 それを見てオーガが合図のように左手を振る。


「何だ?」


 その仕草に違和感を感じていると、ペドロに向かって矢が飛んできた。


「おわっと!」


 その矢をよけてペドロは周囲に意識を向けた。


「ヤバい! ニコラス! 囲まれてるぞ!」


「何!?」


 二人の周囲に、総勢二十匹のゴブリンが棍棒と弓を構えて取り囲んでいた。


「おいおい、ちょっとキツイかもなぁー?」


「無傷って訳には行かないかもな?」


 二人がそういったやり取りをしていた時に、小さな人影が弓を持って囲んでいたゴブリン数匹を切り飛ばした。


『『えっ!?』』


 二人が突然の事に同じ反応をしている中、その人影はさらに数匹のゴブリンを殺し二人を囲みから解き放った。


「お手伝いしますね!」


 


 

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