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プロローグ

初投稿です。

温かい目で読んで頂ければ幸いです。

「平凡な人生だったなぁ…………」


 自分の今までの事を思い返すと、その一言だと思う。


 田中良介、35才のサラリーマン、友達のほとんどが結婚して家庭を持ち家族サービスをしているだろう連休に、1人バイクで海岸沿いをツーリングしていた時の事だった。

 対向車線を走っていたトラックが自分に向かって突っ込んできた。


「ヤバッ!」


 俺はトラックを回避しようとハンドルを切った。

 しかし、回避しきれずバイクの後輪が衝突してガードレールの外に吹き飛ばされた。

 空中で体に痛みを感じなかったので「ラッキー!」などと一瞬思ったがすぐにガードレールの外が崖だった事を思い出した。


「あっ…………」


 落下中、景色が視界に入った時「この高さでは助からないな……」と諦めた。

 死が迫っているのにやけにゆっくりしているのを感じ「これが走馬灯ってやつか……」などと自分の人生を振り返って思った事が「平凡な人生だったなぁ…………」だった。





────────────────────




“パンッ!”


“パンッ!”


“パンッ!”


『痛いわボケー!!』


 落下中だったか落下後か分からないが、意識を失ってどれくらいたったのか分からないが、意識を取り戻した俺のケツを叩きつける人間にそう叫んだのだ。

 しかし、実際に出た言葉は違って「オギャー」だった。


「おおっ! ようやく泣きよった」


 自分が出した言葉に戸惑っている俺に、ケツを叩いていた人間がそう言って俺を抱き上げた。


『なんだこの婆さん?』


 俺はなんとなくぼやけた視界で、俺を軽々と抱き上げているでかい婆さんに疑問に思い質問した。

 しかし俺の口から出る言葉は「アー」とか「ウー」といった言葉しか出てこない。


「ほれっ! お前のお母さんじゃよ!」


 そう言って婆さんは疲れきった顔をしたでかい女性に俺を渡した。

 俺は辺りを見渡して状況を把握した。


『この人達がでかいんじゃないや……』


『俺が小さいんだ……』





 俺はどうやら転生したようだ……

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

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