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【書籍化】オタクガール、悪役令嬢に転生する。【web版】  作者: 富士とまと


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第97話 ネズニーに行くためのグループ決めをするらしい

「金曜日には、新入生歓迎会が行われるが、それに向けて色々と決めないことがあるから、委員長頼んだぞ」

 と、先生はプリントを配布して、教壇を皐月たんと相模くんに譲った。

 配られたプリントに目を通す。

 おお、ついに金曜日にネズニーにいけるんだね!

 しかも、並ばなくてもアトラクションに乗れる優先パス付き!

 うわー、金持ち万歳!

 ビバ金持ち!

 ぐはははっ!想像の中で、私は札束を広げてうちわにしてます。

 あら、やだ、私ったら、はしたない。……。でもさ、少しくらい楽しんでもいいよね?金持ちってやつを……。

 BL不自由だし。

 漫画不足だし。

 アニメ疎遠だし。

 ゲーム欠乏だし。

 ジャンクフード不十分だし……。

 だ、だからさ、たまにはご褒美もいいよね……。

 ぐすっ。


 だけど、たしか前世の世界のネズニーみたいな名前のところに、そういう金さえ払えば並ばなくても優先的に何にでもってサービスは無かったはずだから、ゲーム内設定なんだよね?

 ん?わざわざそんなところにゲーム内設定を設けるってことは……。

 攻略対象とヒロインの何らかのイベントフラグか?

「ネズニー内では、グループごとに行動していただきますので、今からグループわけをいたします」

 そうそう、例えば、グループ行動のはずが、庶民のヒロインは他の子たちに巻かれて一人っきり。

 そこに、たまたま通りかかった攻略対象が一緒にネズニーを回ることに。

 それを悪役令嬢の私が、これまたたまたま通りかかって見つけて意地悪するとか……。


 ありえるわー。

 っていうか、我ながら単純な思考回路だが仕方が無い。これが小説ならば、使い古されすぎて、作者の才能疑うレベルだよね!

 芽維たん、皐月たん、絶対に迷子離れないからね!迷子になったりしないんだから!

 っと、その前に……。


 同じグループになれるよね?


「一つのグループは4人から6人で作ってください。では、10分ほど時間を設けますので、話し合ってください」

「芽維た……さん、同じグループになりましょう!」

「ええ、もちろん。あと、皐月さんも!」

 私が後ろに座る芽維たんを振り返って約束を取り付けるのと、皐月たんが教壇から私たちの席に来るのはほぼ同時だった。

 やった!これ、紛れも無く仲良しグループなのね!


「これで、3人ですわね。あとはどういたしましょう?」

 最低でも1人。多くて3人。

 あらかたグループが出来たところで、1人ぽつーんとしている人を入れるか、2人か3人のグループとくっつくか……。

 

 グループ同士の合体なら、気兼ねなく仲良し3人組で楽しめるんだけどなぁ。あ、待てよ……。

 ライド系のアトラクションで、3人乗りの場合はいいが……2人乗りの場合、5人だとどうしても1人だけボッチでライドに乗らなければならない……。むむっ。ということは、4人グループか6人グループにする必要があるですよ!

 だ、だって、ボッチはいやだもん。

 1人で、ビックリサンダーマウンテンとか、寂しすぎる。


 およそ5分ほど経過したところで、人数が決まったグループから黒板に名前を書き始める。

 グループが決まっていない人が残っている。男子は不思議とすんなり決まるようで、3人だけ残っているだけだ。

 ああ、男子だけではもう一つグループできなかったのね。

 女子は、2人グループが3つと、3人グループが2つと、1人ボッチが1人。それから私たち3人がまだ残っている。

 

 ってことは、5人5人5人4人のグループになるか、5人4人4人6人のグループになるわけだ。

 奇数はやだ。


 ってことは、1人の子に声をかけて4人にするか、3人のグループに声をかけて6人になるかだなぁ。あ、2人グループと1人の子に声をかけるパターンもありか。

 

 3人グループの、男子チーム。田中くんと相模くんと、相撲くんこと轟くんだ。

 女子3人グループの一つは、お茶会部所属のアパレル娘とゆかいな仲間たち。……ああ、お茶会部メンバーとはあんまりかかわりたくないなぁ。

 もう一組は……と、考えていると、芽維たんがとことこと田中くんのもとに歩いて行った。その間に、

「白川様……あの、ご迷惑でなければ、私たちをグループに入れていただけませんか?」

 と、声をかけられた。

 相原さんと相良さんだ。

 二人とはまったく知らないわけじゃないけど、二人じゃぁなぁ……。

 どうしようか。そもそも、私の一存じゃぁ決められないしなぁ。


「璃々亜さん、皐月さん、田中くんたちとグループを組みませんか?」

 そこに、芽維たんが田中くんたちを連れてきた。

「あれ?ごめん、もしかして、相良さんたちとまとまった?」

 芽維たんが、私の隣に立つ二人を目に口をあんぐりあけた。

「どうしよう、田中くんたちに声かけたんだけど……あ、そうだ、4人と4人に別れる?私と田中くんたち、それから、璃々亜さんたち。4人グループ二人で登録して、8人で行動すればいいよね?ああ、8人だと動きにくいかなぁ?」

 8人じゃぁ、動きにくいよなぁ。

 せっかくのネズニーなのに、意見がまとまらなくて行きたいところが回れないのはやだなぁ。


「相良さん、せっかくのお誘いですが、一足先に6名集まりましたので……申し訳ありませんが……」

 てなわけで、断ろう。ごめんねぇ。

「そ、そうですか……」

 残念そうに去っていく相良さんとちょっと怖い顔をして田中くんたちを見る相原さん。うごご。ご、ごめん。本当に。

「良かったの?」

 と芽維たん。

「ちょうどいいですわ。クラス委員同士、同じグループにいれば連携がとりやすいですから」

 皐月たんが言えば、相模くんも「そうだね」と答えている。

「よろしく」

 田中くんの言葉に「こちらこそ」と答えておいた。

「じゃぁ、名前書いてくるよ」

 と、どすこい体系の割りに、すばやい動きで轟くんが黒板に向かった。

 

 男女混合グループは、うちのグループ意外に2組あった。

 よかった。

「歓迎会で男あさりかよ!」的な、変な攻撃されたら困るもん。



いつもありがとうございます。


うん、璃々亜さん、田中くんと同じグループになるとか、めちゃべたな展開ですけど……小説的に大丈夫ですか?あわわっ。

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