第95話 月曜日相原さんと相良さんのお出かけ計画は穴だらけらしい
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毎日更新ギブアップです・・・。三更一休になります。一休は時々別視点はさんだりします。
月曜の朝食時である。
あまりにバナナ大福が食べたいと思っていた念が通じたのか。差し入れにあげたバナナ大福を料理人さんが気に入ったのか。
バナナトーストです!
イエス!
ふんわり焼きあがったパンに、5ミリ厚のバナナを所狭しと並べてある。
「考えたんだ……」
「何をだ、嘉久?」
カリッとトーストしたパンの裏面に歯を立てる。ああ、いい音。そして、表面のバナナに歯が食い込む。
ううん、いい!焼いたことでとろーりとしたこの食感。
熟しすぎていないバナナに、たっぷりの蜂蜜とシナモンが絡んで、美味しい。
「トイレ掃除を含めるとなると、早朝清掃を週に1回1時間じゃ足りないんじゃないかと思う」
「まぁ、そうだなぁ。一度綺麗になったものを保つならば問題ないだろうが、ある程度汚れがたまっているトイレを徹底的に綺麗にするためには、時間が足りないだろうな」
ったく。
また、食事中にトイレの話を始めたよ!やめて!
耳栓。耳栓。聞こえない聞こえない。
「休みの日に一度お茶会部で清掃合宿でのしたほうがいいのではないかと思うんだ」
「合宿か。運動部も頻繁にしているからな。文化部がしてもおかしくはないだろう。効率のよい清掃技術についても学んでから実践したほうがいいだろう。清掃業者に講師を派遣してもらってはどうか?」
……。
おかしい。
何かがおかしい。
お茶会部じゃなくて、そこまでするならいっそ「清掃部」にでも改名したほうがいいんじゃないのか?
そして、清掃部はたぶん、文化部じゃなくて運動部だと思う。
床の雑巾がけとか体力つきそう。
おっと、いけない。
雑念。雑念。
朝からアボガドと豆腐のサラダって、なんだか贅沢してる気分。ゴマドレッシングが合うわー。
もぐもぐ。
ふぅ。満足満足。
「ごきげんよう、白川様」
車を降りると、相良さんと相原さんが立っていた。
「ごきげんよう」
「教室までご一緒してもよろしいですか?」
と、相良さん。
「ええ、もちろんですわ」
同じクラスなんだから、向かう方向は一緒でしょう。わざわざ断るなんて、相良さんって不思議ちゃん?
「白川様とは、お話がしたかったのですわ」
と、相原さん。
え?私と話?
「一般常識テストの解説の授業で、白川様がおっしゃった3000円の使い道」
そんなこともあったねぇ。
「あれから、色々と二人で考えましたの」
おお、相良さんと相原さんは勉強熱心なの?
「白川様のご意見を伺いたいんです」
相原さんが、ポケットから紙を一枚出して広げた。
淡いピンクの便箋だ。
あれ?どこかで見たような?
電車賃(往復) 400円
昼食 600円
コーヒー 130円
お土産代 864円
入館料 1000円
「いかがでしょうか?」
コーヒー130円っていうのは缶コーヒーか何かだよねぇ。コーヒー800円ってレベルの話からすれば、ずいぶん進歩してると思う。
だけど、この計画……。
「どこへ行かれるのですか?」
電車賃や入館料っていうのが設定されてるけど。目的地はどこ?
「どこということはございませんが……」
え?
「インターネットで色々調べたのですわ。山手線では一番高い駅までが200円なのです。ですから、往復で400円ですわ」
えーっと、その山手線の駅には徒歩でいけるのかな?君たち。
それとも、運転手つきの車で向かうのかな?だったら、目的地まで乗せてもらえばいいじゃない?
「入館料も、安いところでは200円くらいなのですが、高いところは数千円いたします。およそ70の施設の入館料の平均から1000円と割り出しました」
二人とも、熱心に説明してくれるけど……。
平均より高い場所にでかけちゃったら、お金足りないよ?どうすんの?
「まずは、目的地を決めてから、その後にお金のことを考えた方がよろしいと思いますわ。例えば、水族館の入館料は2000円です。予算が3000円では、お土産を買う余裕はないと思います」
私の言葉に二人はショックを受けたようだ。
なんでだ。
お土産はそんなに大事か?
まぁ、くれるっていうならもらうけどね!でも、もらえなくても別にがっかりしないけどなぁ。
「もし、おみやげを買いたいならば、お弁当と水筒を持ってでかければ、食事代がかかりませんわ」
二人の目が輝く。
いや、だから、お土産買うのってそんなに大事?
「なるほど!そのような手段もあったのですわね!さすが白川様ですわ!」
「ごきげんよう、璃々亜様。相良様と相原様も今日はご一緒なのですね」
教室に入ると声がかかる。
「皐月さん、ごきげんよう。お二人とは、車を降りたところで偶然お会いしただけですわ」
と、皐月たんに説明してる間に、相良さんと相原さんはさっさと自分の席まで歩いて行った。
なんだか、話が中途半端になっちゃったね……。手には、相原さんに渡された紙が残っている。
「あ、そ、それは?!」
皐月たんが、私の手にある紙を見て、声を上げた。
私は、とっさに折りたたんでポッケに入れた。手紙じゃないけれど、人の書いたものを無断で別の人に見せるのはだめだよね?
「なんでもありませんわ。それよりも、聞いたください。日曜日に、偶然芽維さんにお会いしたんですの」
「まぁ、本当ですか?」
楽しく二人でおしゃべりしながら、ご飯食べたりお茶を飲んだりしたことを皐月たんに話した。
もちろん、今度は3人で出かけたいねって言ったよ!
うふふ。3人いれば、立派な女子会だよね!わーい!
ん?立派かな?
もうちょっと人数多いほうがいい?
そもそも、私、まだ女友達2人って、それはそれで、ちょっと寂しいよね?
そだ、相原さんと相良さんと友達になれないかな?
いつもありがとうございます。
今回は面白みのないお話でした・・・・。




