第414話 ショタショタショタらしい
ショタ系キャラ……?
あ、れ?
まだ、見てない!
それらしいの、見てないよっ!
……ショタ系キャラだから、年下なんだろうか?
ってことは、来年とか再来年とか入学予定?
やだー!まだ、攻略対象増えるとか、やだー!
やだったら、やだよぉーーーっ!
泣いていいかな。
いや、まって、泣くのは、このビーフシチューを堪能してからにする。
パクリ。
はー、うまうま。
幸せ。
「りりあは本当においしそうに食べるな」
うぐっ。
やめれ、嘉久。
なんか、そのセリフには嫌な思い出があるのだ。
「食べるのに夢中なあまり、時々話聞いてないんじゃないかって疑うよ」
ギクッ。
そうです。
聞いてないです。
食べるのに夢中で聞いてないことあります。
だって、料理に罪はないんですもの。兄だって言ってたし……。
しょ、章子先輩だって言ってたもん。そうそう、
「剣崎先輩は、ダイエットやほかの人の目を気にして食べないよりも、おいしそうに食べる子が好きだといっていましたわ。嘉久様は、話に夢中になって食べ物を残す方のほうがお好きですの?」
「と、と、と、徹先輩がりりあを好きだって言ったのか?!」
ガタンと大きな音を立てて嘉久が立ち上がった。
違う。
おいしそうに食べる子はいいなぁって意味以外の何物でもないのよ。
あわてるな嘉久。
いや、私もめっちゃ動揺したけどな。
挨拶代わりに好き単語とかやめてっ!
「落ち着け、嘉久。話はあとだ。まずは料理をおいしく食べよう。料理がまずくなるような話をりりあは好まない」
いや、別にいいけどさ。
私を無視して二人で話をしてくれればいいですよ。
私には便利な妄想機能がついていてね。
ご飯がまずくなりそうな話は、右耳から左耳に加齢にスルーするどころか、脳内で腐妄想変換して送り出せますからね。
にゃはり。
「っていうか、そもそも、なんで徹先輩の名前が出てくるんだよっ!」
ああ、そういえば。嘉久は知らなかったっけ?
「ネズニーで、章子先輩と剣崎先輩もご一緒でしたの」
「は?」
嘉久の顔がささーっと青くなる。
「は?」
そして、兄の顔を見る。
「生徒会メンバーがみんな一緒?」
あ。
偶然だからね。偶然。
別に、嘉久をのけ者にしたわけじゃないから!
「みんなじゃないし、二人には偶然会っただけだ」
おっと、そうそう。みんなじゃないんだよ。生徒会には眼鏡のモブ先輩が一人いたじゃないですかっ。
「ずるい!」
嘉久が拗ねた。
……ボッチ経験者とすれば、自分以外の知り合いが連れ立って遊ぶ場に自分だけいないの……確かにつらいよなぁ。
……私も、芽衣たんと皐月たんと相原さんと相良さんが仲良く出かけたって後で知ったら泣くかもしれない。
泣く?
そういえば、私、少し前に泣いていいかなってことを考えてなかったっけ?
シチューがうまうまで忘れちゃったよ。
えーっと、なんだっけ?
なんで泣こうと思ったんだっけ?
まぁいっか。
食事が終わり、お茶を飲みながら兄が嘉久に次々写真を見せ始めました。
……。スマホからわざわざデータを10インチタブレットに移し、大きな画面で見せています。
「うっ、これ、りりあか?」
嘉久の口があんぐりしてます。
お、この反応は……。
二人の背中に回ってタブレットをのぞき込む。
うむ。
やはりな!
私の別人28号写真じゃないですか!
しかも、兄……写真撮るの、めっちゃうまいな……。
鏡で見た別人28号美少女な私よりも、さらに破壊力のある美少女になっておる。
ふっ。
この写真だけなら、悪役令嬢だなんて誰も思うまい。
乙女ゲームのヒロインにだってなれるさ!
いや、なりたくないって!
ブルブルっ。
私、モブがいい。
よくさ、自分の人生の主人公は君自身なんだ!ってセリフあるけど……そのセリフが心に響くのって、主人公になりたい人間だけなんじゃないかと……。
私のようにモブ希望な人間にとって……。
別に、主人公にならなくていいのよ。光り輝くような存在でなくてもいい。
ただ、普通に平凡に波風立たず……腐ライフをエンジョイできれば、それでいいのっ!
いつもお読みいただきありがとうございます。
……だから、これ以上キャラ増やす気はないんだってば。
もし、アニメ化とかしたら考えるけど。(万に一つの可能性もない……あ、これご覧のアニメ企画をどっかに提案や持ち込みとかできる方がいらっしゃったら、おひとついかがですか?……笑。出版権以外はK出版社様は、なろう上web作品をもとにしたものご自由にだそうなので……)




